料理の説明は作り方ではなくその良さを理解すること。
その表現の仕方で、料理自体は変わらなくても良さが全然変わります。
どんなにいい牛肉でもそれが松坂牛と知らなかったら人は魅力(価値)を感じません。
松坂牛と分かった上で食べるからこそ美味しいと感じるわけですね。
この人は、私のことを良く分かってくれていると思って委ねるから、体の治りも良くなったりしますし、
そこに信頼関係がなければ、どんなに良い腕の治療家でも十分な回復をさせることはできなかったりします。
お互いの信頼関係がなければ最後にお客さんに鏡をかかげ後ろ姿を見せて、「はい」と言葉は言っても
内心は納得していなかったりします。
つまり、商品の良さを理解してもらうためには、その前に、良いと感じてもらう必要があるわけです。
商品というのは、相手に興味・関心を持ってもらわないと始まりません。それで初めて注文を取れるわけです。そこで初めて利用してもらうわけですが、さらにいえば、その時点で、信頼関係が成り立っているかで
商品使用の満足度が変わってくるわけです。
どんなに手間暇かけて作ったコンソメスープもその手間暇を伝えないと、美味しさを感じてもらえません。
そして、それを作るのがどんな人か?伝えないと、その人のコンソメが食べたいと思ってもらえません。
1杯のコンソメを作るのに丸3日かかること。簡単に作ろうと思えば、1時間そこらでもできる。
でも、そこは料理人としての自身のこだわりとして絶対に譲れない
その姿勢を伝えることで、お客さんは、より魅力を感じるわけです。
本当に自分たちの商品の良さを伝えていますか?
例えば、カカオ配合率の高いチョコレートを
「なんだこれ!この苦い味はなんなんだ!まず!」って
思われたら、それは、
1.集めているターゲットがまちがっている か
2.良さを伝えてない
この2つの原因が考えられます。
理解してもらえない人に売っても意味がありませんし、
本来、良さを理解してもらう人に説明不足で良さが伝わってなかったらさらに残念です。
伝えることの重要性を改めて噛み締めてください。
今まで伝えるということをしたことのない方には、書くのは苦手かもしれません。
でも、あなたはこれまで
多くの料理を作り修行してきましたよね。
それらの努力は、苦を厭わなかったのではないでしょうか?
書くことも同じです。良さを伝えてあげることは、とっても大事ですから、10回、20回、練習して
どんどん書き直してください。
そして、あなたのことを理解してくれる
優良顧客とだけお付き合いするようになってください。
