凰稀 かなめ as オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ | Pourriture noble


毎月、SKY STAGEでは各組で上演された『ベルサイユのばら』を放送されています。

もう、胸やけどころの騒ぎじゃありません(;^_^A

でも、今回は。
2013年に雪組が上演した『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』。
柚希 礼音さんと凰稀 かなめさんが特別出演された作品が放送されました。

東京では絶対観られない、spatialversion✧*。

やはり凄いですね✧*。

トップスターが3人も並んでお芝居すると、もうあの大きな舞台も小さく見えますね笑


私は、凰稀さんがトップでいらっしゃった宙組の作品は1作を除いて、全て観劇しました。

その『観劇出来なかった1作』と言うのが、『ベルサイユのばら-オスカル編-』でした。

なので。
凰稀さんの演じるオスカルを今回初めて拝見しました。

今まで、彼女に関しては酷評ばかり申しあげてきた私ですが‥。

今回ばかりは凰稀さんにヤラれました。

これは、本当に私が観てきた凰稀 かなめと同一人物なのでしょうか?

エドモン・ダンテスやレット・バトラーが、いかに彼女に合わないお役だったのかが良く分かりました。

合うお役を与えれば、彼女はこんなに輝き、良い演技を見せてくれるんですね。
(まぁ、与えられたお役を自分色に染め上げるのも、役者の務めだとは思いますが。)


凰稀さんの終演後のご挨拶で気が付きました。

柚希さんとの演技がホントに自然で。
アンドレを見つめるオスカルの瞳が、何だか嬉しそうで。

『何なんだろう?』
と、思いながら見てました(;^_^A

この演技を引き出し、凰稀さんの瞳をこんな風に輝かせちゃうんだから。
柚希さんと凰稀さんって相性が良かったんだなと、改めて思いました。

柚希さんの方も。
夢咲 ねねさん以外の方と組む姿を初めて拝見したのですが。

これまたなかなか良いです!!笑

柚希さんの熱い目線を凰稀さんは妖艶な目線で返すんです。

また、柚希さんが見ていない時に、人知れず見つめる凰稀さんがすんごく素敵です!!

『小雨降る径』で。





↑こう終わって。





↑こうセリ下がって行くわけですが。





二人とも同じ方向を見ているのですが。








徐々に、柚希さんの方へお顔が向けられ。








ホントに全身が舞台の下に消える寸前に、そっと柚希さんを見つめるんです。

このタイミングが絶妙で。
瞳が妖艶で。

『ねね様以外の相手役さんで、柚希さんの舞台が見たかったなぁ』
と、ねね様贔屓の私まで思ってしまいましたよね笑


あ。いやいや。
凰稀さんについてですが。

まず、オスカルの軍服の着こなしが‥少なくとも、私が拝見した歴代オスカルの中でも一番です!!✧*。

凰稀さんは、あまり暖色系は合わないかと思っていましたが、オスカルに関しては例外じゃないてしょうか?
ブロンドも、然り。
て言うか、ご自身の輪郭に良く合う形をしっかりキープしていました。

あのオスカルの白いぴちぴちなパンツ。

あれは、ホントにぴちぴちでもダメだし、ユルユルでもダメなんだと思っています。

程よいシワがありながらも、大腿の真ん中を走る縫い目が綺麗に出てないと、美しくありません。

凰稀さんは、正に理想的でした✧*。

もうあの、パイナップルの女王の時点で理想的です♡

何より、私が彼女のビジュアルで一番ホッとしたのは、メイクでした。

特出だし、『ベルばら』だし。
という事もあってか、退団公演の時のようなキラキラアイメイクではなく。

比較的スタンダードな『宝塚メイク』でした。

思っていた通り、この方が何倍も美しいです。

お声も、地声に近いトーンで。
無理している感が無く、綺麗でした。


そしてそして。
オスカルと言うお役に向き合う彼女の姿勢が‥鳥肌モノに見事でした。

そりゃもう、劇団も凰稀オスカルで興行を企むわけです。

凰稀さんは、バスティーユでの場面に力を入れていたように感じますが。

前述したように、柚希さんとの演技がかなり秀逸です。

まずプロローグで、二人でセリ上がって来るとこ。

ちょっとだけオスカルの頭がアンドレ側に傾いてるのーーー!!

もう、私はそれだけで萌え倒します!!

客席からは背を向けて。
軍神のようだと言わしめたオスカルがアンドレに甘えてるのーーー(ŏㅂŏ❤ฺキュン*

まるで劇画から抜け出して来たかのような気高さがあるだけに、そんなオスカルがまた可愛いのです。

気高く、近寄り難さすら感じるにも関わらず。
悩み苦しむ姿を晒し、今宵一夜ではいじらしく戸惑う。

非常に情感豊かなんです。


何とも魅力たっぷりなオスカルでした。

私は(テレビですが)初めて見たオスカルが涼風 真世さんだったので、『My bestオスカル』は涼風さんだったんです。

でも。
ちょっとその座が、凰稀さんに渡ってしまったかもです✧*。

凰稀さんはところどころ、涼風さんのセリフまわしと全く同じ箇所もありましたが(;^_^A

それを差し引いても、凰稀さんのオスカルは素晴らしかったです。


今思うのは、ただただ。
何でチケットを当ててくれなかったんだ!!

友の会!!!!(゚言゚)アァン?