こんにちはLavieパートナーズの水口です。


最近ではインデックス投資の優位性の高さが広く認知されてきてますね☺️

つみたてNISAやiDeCoなどでインデックス投資を利用する方も増えているようです。

しかし、インデックス投資と言われるものにも、対象となる指数によって結構違いがあります。

本日は単純平均株価と加重平均株価について解説します。

単純平均株価とは?

単純平均株価とは、対象銘柄の株価合計を銘柄数で割って求めた平均株価のことになります。

略して「単純平均」ともいいます。例えば『日経平均株価』『ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価』などは有名な指数となりますが、どちらも単純平均株価に近い方法(修正平均株価)で算出されています。

この単純平均株価というのは、分かりやすく

株価を足して割る、というシンプルな算出方法です。

ただ、この算出方法には欠点があり、株価が極端に高い銘柄の影響を大きく受けてしまう、という点が挙げられます。

例えば日本の株式市場で最も時価総額の大きな会社はトヨタ自動車ですが、日経平均株価の中に占める割合は2021年6月時点で1.23%に過ぎません。

一方で株価が大きくトヨタよりも時価総額の小さいファーストリテイリングが日経平均に占める割合は10.26%にも上ります。

このように単純平均株価がベースとなった場合は値がさ株と言われる株価の大きな銘柄の影響を大きく受けます。

偏りが大きくなってしまうのは、欠点と言えます。

加重平均株価とは?

単純平均株価と対照的な指数としては、加重平均株価があります。

単純平均株価を算出する計算式に、
上場株式数等のウェートを反映させる方法で算出された平均株価のことを指します。

対象銘柄の株価合計を銘柄数で割って求めた単純平均に比べ、市場全体の株価水準をみるのに適しているとされています。

東証株価指数(TOPIX)、S&P500などがそれにあたります。日経平均株価やNYダウとともによく使われる株価指数ですよね。

ちなみに日経平均株価では1.23%しか含まれていなかったトヨタですが、TOPIXにおいては3%以上含まれています

。時価総額の大きな株式が大きく評価される、というのは自然なことだと思いますので、市場全体の値動きに投資をしたい、と考えるのであれば加重平均株価の指数に投資をした方が向いてますね☺️

ではパフォーマンスどうでしょうか?

正直どちらとも言えないところです。

SBI証券で買える投資信託のうち
『日経平均株価』
『TOPIX』
『NYダウ』
『S&P500』
に連動している投資信託で5年以上の運用実績があるものの、5年間の平均リターンとリスク(標準偏差)を見てみたところ、

『日経平均株価』
平均リターン:12.72%
リスク:16.57%

『TOPIX』
平均リターン:9.10%
リスク:15.25%

『NYダウ』
平均リターン:15.34%
リスク:18.07%

『S&P500』
平均リターン:15.87%
リスク:16.79%

日経平均株価:ニッセイ日経225インデックスファンド
TOPIX:ニッセイTOPIXインデックスファンド
NYダウ:eMAXIS NYダウインデックス
S&P500:iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド

となっていました。

日本株においては日経平均株価の方がハイリスクハイリターン、米国株においては加重平均株価であるS&P500の方がローリスクハイリターンという結果になりました。

単純平均(修正平均)と加重平均どちらがパフォーマンスが優れる、と一概に言うのはちょっと難しそうです。

つみたてNISAなどの投資を行う場合には、長期的に売買しないものは市場の成長を見込んで加重平均株価の指数に投資するのが良いと思います☺️


是非参考にどうぞ♪