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最近見た夢の話。
わたしは小さなこどもで、森の中で迷子になっているところを
体長7mくらいの、大きなくまさんと出会う。
くまさんは

ぼくはにんげんが大嫌いだけど
きみはこれをかぶっているから、ぼくの仲間なんだよ
そういって、黒くてつやつやした固い爪にひっかけて
たれぱんだの形をした帽子をかぶせてくれる。 ←なぜたれぱんだなのかはナゾ。
それから、くまさんとふたりきりの生活がはじまる。
ごはんは、くまさんがとってきてくれた木の実。
夜はくまさんのふわふわのおなかにもぐりこんで眠る。
くまさんに大切にされて、わたしはとてもしあわせだった。
そうやって穏やかな日々をすごすうちに
本気で自分のことをくまさんの仲間だと思うようになっていた。
それがある日、くまさんとふたりでいるところを
大人たちに見つかって、くまさんが襲われてしまう。
くまさんはわたしを守ろうとして必死に戦ってくれたけど
深手を負ったくまさんは、森の奥深くに逃げ込んでしまい
わたしは大人たちに保護されることに。
その後、わたしは自分がにんげんであることを知らされ
にんげんとしての教育を受けることになる。
くまさんと離れ離れになって数ヶ月がすぎた頃
わたしの住む、施設のような場所に
くまさんがこっそりあらわれる。
森にもどりたいといって、くまさんにしがみつくわたし。
ふわふわだった毛にツヤがない。
体が冷たくて、かすかに血の匂いがする。
きっとまだケガが治っていないんだ。
だけどくまさんは

きみはにんげんであることを知り、にんげんとしての教育をうけて
立派なにんげんになってしまった。
だからもう、ぼくとは一緒にいられないんだよ。
そういってわたしをたしなめる。
これからどうするの?と聞くと

南のほうに、大きなくまの国があるらしい。
たくさん仲間もいるみたいだから、ぼくはそこにいってみようと思う。
・・・ウソだと思った。
わたしはくまさんがひとりぼっちなのをしっている。
家族も仲間も、みんなにんげんに殺されてしまったこともしっている。
くまさんは死ぬのかもしれない。
最後の力をふりしぼって、わたしに会いにきてくれたのかもしれない。
そんな考えが頭をよぎる。
それなのにわたしは、手を離してしまう。
くまさんの必死のウソにのっかるフリをして
くまさんの意思を尊重することを選んでしまった。
くまさんが森の奥に消えていくのを見届けたところで、夢は終わる。
あんまりにも悲しい夢で、朝から涙が止まらなかったけど
もしあの夢をもう一度見ることができたら・・・
ちゃんとくまさんに伝えたい。
かっこつけなくていい。
人生のいいときも悪いときもそばにいたい。
くまさんの傷の手当てをして
元気になったら、またふたりでたくさん遊ぼう。
もし、ケガが治らなかったら・・・
そのときがくるまで、手をつないでいたい。
そのときがくるまで、そばにいたい。
わたしはくまさんのことが大好きだから。
そう、ちゃんと伝えたい。
ネタくさいけど、本当に見た夢の話。
何を暗示しているのかは大きなナゾですが
わたしは昔から、こういうストーリー仕立ての夢を見ることが多いのです。
もしかしてこういう話をどっかで読んだのかも。記憶ないけどw