少しずつ不規則な生活と病気とのお付き合いに慣れてきた頃思い切って夜のイタリアンのバイトをやめ、カフェとアロマの2つの仕事で頑張ることにしました。

収入は少し減りましたが、体が少しずつ楽になってきました。
薬は検診の時の血液検査の数値に合わせて量を調整していたので、体調が良くなると3錠少しでも無理をすると4錠…のように心の声を体が数字で教えてくれるんだなぁと思うようになってきました。

じゃあ心を満たすために自分が楽しいと思うことをたくさんしよう!と気持ちを切り替えました。

まずは私の身近にあったアロマ!
私が勉強し始めた頃アロマはまだそこまで認知されていなくて、アロマの話を友達にすると「なにそれ…怪しい系?」とか「アロマって言葉は知ってるけどなんか高くてセレブの人のって感じだよねー」とか。
決して今ほど身近なものではなかったんです。
私も勉強するまでそんな位置付けでした。
でも私がアロマを知るきっかけになったエリ先生の授業はとってもおもしろくてどんどん夢中になっていきました。
「風邪ひくとおばあちゃんがしょうが湯飲ませてくれたりしたでしょ?ネギたくさんのお味噌汁とか。アロマってそんな感じなの。おばあちゃんの知恵袋みたいな♪」
この言葉を聞いてから、アロマがぐっと身近になりました。
アロマは植物から抽出した100%天然の精油を使用したものです。
科学成分もきちんと分析されているので、注意事項さえ守れば代替療法として私の体にもアプローチしてくれる!と。
おばあちゃんの知恵袋と言うニュアンスが本当にしっくり来たんですよね。知識さえ持てば敷居は高くないものだと。
そんなわけで自分の体を使って実験が始まりました。

専門学校での授業をきっかけにアロマにはまっていきましたが、そもそも私がアロマに興味を持ったのは実は高校生の頃でした。
高校に進学してすぐの頃、もともと出来が良いわけではないのに背伸びして進学校に進んだこともあり勉強についていくだけでいっぱいいっぱいでした。
通学も片道1時間の道のりに慣れず、今でこそ大事な友達ばかりですが入学してすぐは友達と馴染むまでも一人でアップアップしてしまって…。勉強、友達なにもかもうまくいっていない感じが苦しくなっていました。
それからだんだん寝れなくなってきて、元々ニキビができやすい肌質だったのですが、更に悪化。
寝れない、胃が痛い、不眠症、日々ニキビがひどくなっていく自分の顔のストレス…。
胃は胃潰瘍一歩手前までいくほどでした。
病院から睡眠薬をもらったりもしましたが、寝れても朝おきるのが辛すぎるんですよね。
だからこのままじゃダメだ!とまず何からやっていこうかと考えたときに、薬なしで寝ることを大事にしようと環境作りを意識しました。
BGMはオルゴールミュージック。部屋を真っ暗にして、そして仕上げにアロマ。
この頃アロマの知識は全くなく今思えば雑貨屋さんで買ったオイルだったのでまがいものでしたが、不思議とこの雰囲気作りが功を奏し少しずつ寝れるようになってきました。
体は正直で寝れるようになると胃がよくなり、胃が良くなるとニキビが治ってきました。
そうなると気持ちも変わってどんどん学校が楽しくなっていきました♪
勉強はちょっと…いやだいぶ置いてきぼりにしましたが、毎日楽しくいっぱい笑って過ごした3年間でした♪笑
お陰で今でも高校の時の友達は何物にも変えられない大事な人ばっかりです。

私がアロマに導かれたのはこういう経験も含め必然だったのかなと今でも思っています。

脱線しましたが、そんなわけでバセドウ病を通して私が身を持ってアロマの良さを体験していくようになるわけです。

バセドウ病は体が常に走っているような状態なので、家に帰ってゆっくりするときにはリラックス系のラベンダー、イランイラン、ベルガモットなどで芳香浴。
今から頑張らなくちゃいけないようなときはリフレッシュ系のローズマリー、ペパーミント、レモンなどで芳香浴。
呼吸が浅いときはサンダルウッドやサイプレス。
交感神経と副交感神経の切り替えを意識してオイルを使い分けました。
すると寝るときはぐっすり。起きるときはしゃっきり。
薬はもちろんやめることはできませんでしたが、補助的にアロマを用いることでより体のコントロールがしやすくなってきました。

アロマってすごいんだなぁと実感すると、人に伝える時の言葉の説得力が格段に変わるんですよね。
アロマのアシスタントをしながら、人に伝えて良さが伝わることの嬉しさや楽しさを日々感じるようになってきたんです。
そうすると自分の仕事が益々楽しくなってきて、生活にハリが出てきました♪

他にも高校の頃から音楽が大好きだったので、ライブに行ったりクラブに行ったりと楽しいことをすることで体は疲れやすくても心が満たされていきました。
この頃できた音楽関係の友達は今でもたくさん繋がっていて、あの頃の楽しい時間があったからこそ他のことも頑張れてたんだろうなと思います。

休むことと遊ぶことのバランスを覚え始めたのもこのころだったかなぁ。
先日のブログを読み返したら時系列がぐちゃぐちゃだったなと…すみませんでした💦

改めて私の職歴を。
2年間の専門学校に18歳から通っていたのですが、18歳の専門1年の春先からカフェでバイトを始めました。
就職も考えて専門2年の19歳夏頃から冬までB動物病院でカフェと掛け持ちでアルバイト。
20歳の専門を卒業する前にはB動物病院は辞めたのでカフェのみとなっていたのです。
専門学校の間の2年間は叔母の家に下宿していたのですが、卒業と同時に一人暮らしをすることにしていたのでカフェのアルバイトをメインにして生活をしていこうと思っていました。
そのタイミングでアロマセラピーのアシスタントのアルバイトのお話をいただいたので、カフェの仕事と掛け持ちでやっていくことを決めたのが20歳の春でした。

そんな訳であれよあれよと私の生活の中にアロマセラピーが自然な形でそばにやってきてくれました。
アロマセラピーは心と体にアプローチしてくれるので、エリ先生のそばにいて自分はもちろん生徒たちが授業の回を重ねるごとに表情が変わっていくことがとても楽しくなっていきました。
ただ当時はアシスタントだったので知識も浅く、自分に自信もなくカフェとアシスタントのアルバイトでのお給料でやりくりしていくことが一人暮らしを始めたばかりの自分にはいっぱいいっぱいでした。
カフェも朝は6時半からの仕事だったのでアロマの勉強をしながらだとだんだん体がしんどくなってきてました…。
それでもカフェのスタッフに恵まれていたので、楽しく働けてたんですけどね♪
アロマもエリ先生にはとても良くしていただいていて、いっぱいいっぱいでもアロマを楽しめていたのは間違いなく先生のお陰だと思います。
後々気付くのですが、この頃はまだアロマの本当に良さをほんの少ししか理解できてなかったんですけどね。
そんな生活が数ヵ月続いていたのですが、アロマも専門学校での授業だったので夏休みのような長期休暇になると授業が休みになる分そっちのお給料がなくなってしまうんですよね。
しかもカフェの方も夏休みで学生のアルバイトが溢れる時期になるのでシフトも減り収入源がぐっと減りました…。
ここで新たにアルバイトを探さなくてはと、個人のイタリアンレストランで夜のアルバイトを始めました。
日替わりでカフェ、アロマ、イタリアンと3足のわらじを履き始めました。日によっては1日で二つの仕事をする日もありました。
そんな生活もまた数ヵ月経った頃にバセドウ病が発覚したのです。
まぁ…体も限界だったんでしょうね。

一人暮らしを始めたので、親にも迷惑はかけたくないし必死に頑張りすぎました…。

病気がわかって安心はしたのですが、バセドウ病も悪化した状態で見付かったので2週間、時には1週間に1度は血液検査と尿検査と肝臓の検査をしてお薬をもらう。というのがしばらく続きました。

一度の診察は5,000円程。
一人暮らしでカツカツの中1ヶ月1万程の医療費をなんとか捻出して…貯金を少しずつ切り崩し…生活のために仕事もやめれず…。
と、どう考えても負のスパイラルにどっぷりはまってしまったのです。

しかもそんな時に限って弱り目に祟り目と言うのでしょうか…。
当時住んでいたアパートのごみ捨て場から私のゴミだけ盗まれたり、不審者に遭遇したりといろいろなことが続いたのです…。
不審者は一度しか見かけませんでしたが、ごみが盗まれるのは何度かあり大家さんに相談したりとなんだか気持ちまで滅入ることが立て続けにおきて心身共にボロボロに…。

でも!私これだけが自慢なのですが人に恵まれてるんです!!!笑

不審者が出たとき家に帰るのが怖くてビクビクしてたら、友達が家に泊まっていいよとしばらくの間は何人かの家を転々とさせてもらいました。笑
ごみも家から近いところに当時のカフェの店長が住んでいて、ごみだけ捨てにおいでと言ってくれて。本当は良くないことなのかもしれませんが、しばらくはそのようにさせてもらっていました。

病気がわかってから心身共にボロボロになっていた私は、周りの人に支えられて少しずつ気持ちが明るくなってきたら血液検査の数値も徐々に良くなってきたのです!

メルカゾールも6錠が4錠。4錠が3錠と少しずつ減ってきました。
バセドウ病は20歳の頃に判明しました。
ネットや本屋さんで自分で病気について当時いろいろ調べてみました。

主な症状は

動悸、 頻脈、体重減少、発汗過多、手指などのふるえ、微熱、イライラなどの神経過敏、食欲亢進、下痢、過少月経、 倦怠感、筋力低下などだそうです。

見事にすべて該当。

あ、でも体重減少に関しては該当せず…。
おそらく食べる量と代謝が拮抗していたのでしょう。笑
こんなに食べてるのに太らないなんてラッキーと思って食べてましたよ。
スポーツやってる高校生男子ぐらいの量は食べてた気がします。笑

その食欲は薬を飲み始めたからと言ってすぐにおさまるわけもなく…。
でも体は薬で代謝を抑えてる。
燃費の悪かったL3キロしか走れなかった車が、急にL20キロ走れるようになった感じ。でもまだ体はL3キロの感覚が抜けないと言ったところでしょうか…。
最初は食べたい気持ちと戦っていましたが、少しずつ量を減らしていきました。
それでも普通の1人前の食事を取ってても太っていくんですよ…。
今度はそれはそれでまた違うストレスも…。
もともと痩せていた訳じゃなかったので、みるみるブクブクと変わっていく自分の体。
20歳ぐらいの私にはなんとも切なかったです。
顔もむくむしね。パンパンって感じで。
体重のコントロールは本当に難しかった。


バセドウ病の原因ははっきりしておらず、過度のストレスや遺伝など諸説あるようです。

原因は不明だとしてもそう考えると、たしかにこの頃専門学校を卒業して半年ほど経っていてストレスは結構あったかなと思います。

もともと動物看護士の仕事がしたくて専門学校に進学したのですが、その当時正社員での採用は少なかったんですよね。ないわけではありませんが、一人暮らしするには条件が厳しかったんです。
私が働きたいと思ってたA動物病院はすでにスタッフが決まっていたのでそこは何度かアプローチはしたもののなくなく諦め、別のB動物病院でアルバイトをしていました。
そのB動物病院は大きい病院だったので正社員での採用は無理でも、アルバイトでも良いから卒業後も働いていたいなと思っていました。
しかし退職する予定だった大学生のベテランアルバイトさんがそのまま在籍する流れになりまして…。
アルバイト歴半年ほどの私は順番から考えても居場所はないなとそこを辞めました。
卒業後の仕事がないと焦った私は全然違うジャンルでも働かなくてはと探してみたものの、専門職で学んできた私が働ける会社は見つからず途方にくれていました。

こうなったらカフェのアルバイトで生計を立てて、他の時間を動物看護士の勉強をしようと決めました!

じゃあ動物看護士の勉強は何をしようかと考えていた時、学生時代の授業の一環でアニマルアロマセラピーがあったことを思い出しました。
あ!あれすごく楽しかったし、ゆっくり時間があるときに勉強したい!と、思い立ったら吉日ということで、すぐに当時お世話になったアニマルアロマセラピー講師のエリ先生に連絡をしてお会いできることになりました。

先生に就職がうまくいかなかった経緯や、今の状況を伝えアロマセラピーを勉強したいという旨を伝えました。
すると捨てる神いれば拾う神もいてくれて
「今アロマセラピーのアシスタントを探してたんだけどやってみない?」と。
ここで私がアロマセラピーと出会ったことが心と体が大きく変わっていくきっかけでした。