illion Japan Tour ライブレポート その②
(①もご覧ください)
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7. Water Lily
日本語訳で、『睡蓮』という意味のこの曲。
配信が開始されたばかりの新曲である。
エレクトロニックなサウンドが特徴で、ずっと聴いていられるような音。
一言で表すならば、”涼しい”と言ったところであろうか。
そして曲が終わってMCへ。
illion「まだまだ元気ありますか!はっちゃける元気はありますか!踊る準備は出来ましたか!よし、じゃあいってみよう!!」
8. FINGER PRINT
曲の前に吐息を漏らすのだが、それがなんとも妖艶なのだ。イメージとしては、五月の蠅の感じをもっと優しくしたような。笑
独特なサウンドに、illionは身体をくねらせながら音を奏でる。
なんだろう、やはりこの世界観はRADWIMPSでは作り出せないように思う。
飾り気がないような、素のままの野田洋次郎である。
illion「まだまだ上がっていけるかい?まだまだ上がっていけるかいぃぃ??じゃあここでS.L.A.C.K呼び込んでも良いかい?」
S.L.A.C.Kの登場。そして新曲を披露。
9. 新曲
これまた新しい出会いなんだろうな、と思わせてくれる楽曲である。
コラボレーション、というよりもう一つの音になっている。配信をお楽しみに。
illion「S.L.A.C.Kは俺が今日本で1番カッコ良いと思っているラッパーです。もう一度大きな拍手を!」
野田洋次郎に”日本で1番”って言われてみたい。
illion「作っといてなんだけど、illionの曲って本当に難しいなーって思うんだけど、こんなにもはっちゃけてくれていつもありがとう。東京の皆さんの感度がスゴイね。
次の曲はどうやって踊るかわかんないけど、気楽に、好きにやってください。良いですか?俺も気ままにしかやらないんで」
10. γ
イントロでは、illionが手首をスナップさせてリズムを取っている。
RADWIMPS GRAND PRIXツアーのパーフェクトベイビーでも同じ仕草をしていたから、それをイメージして貰えるとありがたい。
そのまま次の
11. BEEHIVE
に入っていく。
ギラギラしたサウンドが特徴のこの曲を、リズミカルに奏でていく。
illionの動きを見ていると、本当に気持ちよく演奏しているのだということが伝わってくる。
曲の間に「洋次郎ーー!!」という声が飛ぶ。
ときたま「illion〜〜!!」も聞こえてくる。
とても低い良い声で「illion〜!!」と叫んだ人がいて、それにつられて会場が笑う。あたたかい。
illionはピアノに移動し、次の曲。
12. BRAIN DRAIN
静まり返ったスタジオコースト。
そこに響くはピアノの旋律。
聴き入ってしまう、美しい歌声。
チェロがやはり良い味を出していて、音に厚みがある。聴いていて心地よい。
illionは優しく、撫でるように歌い上げた。
13. DANCE
暗がりの中、青い照明の下で
アコースティックギターが響く。クリーンな音色を奏で、それにillionの高音が交わる、DANCEが演奏された。
illion「あっという間のモンで、最後の曲になります。」
観客「えーーー!!」
illion「だってアルバム1枚しか出してないんだもん。」
可愛い。可愛い。駄々っ子のよう。
illion「ほぼすべてやりました。ね、ファーストアルバムって難しいね。きっと新曲なかったらもっと短くて。50分しか出来ないんですけど、どうしましょうってなって。でも新曲3曲やったからなんとか持ちました。
ちょっとメンバーを紹介します。」
〜メンバー紹介〜
ちなみに、この日は
・illion、キーボード、ベース、ギター、ドラム、チェロ、DJ(ミックス)
の7人編成でライブが行われていた。
illion「次が最後の曲なんですけど。illionが生まれたのは、僕の中では震災が凄く大きくて。2011年の3月に震災があって。あの出来事をどう僕の中で乗り越えるか、というかどう解釈してこっから生きていけば良いか分からなくて。」
「RADWIMPSっていうバンドのツアーが終わってから、本当に毎日スタジオに入って、あのUBUっていうアルバムを作りました。なんか、いま忘れていっちゃうであろうあの瞬間を、あのドロドロっていうか、あのもどかしさと、寝れなさとドキドキと、心臓のバクバクと。
あの失われていった、大きな大きな、たくさんのものをどうしたら良いんだろう、と思って作られたのがillionです。」
「で、あれを形にできて。いまはまた一つ新たな実験の場としてもそうだし、なんか、色んな通り過ぎて行ってしまいそうな思いをillionの中に閉じ込めようかと。まあ、ある意味オフな自分でもあるんですけど。本当は人に見せるべき方じゃないかも知んない方を、こうやってillionの方でやって、こうしてたくさんの人に聴いてもらって、楽しんでもらっているのは凄い幸せなことです、ありがとうございます。」
「では最後に、その、2011年、5年前の3月に作った曲を弾きたいと思います。」
14. GASSHOW
”猛た波が喰らふは千の意思と万の生きし
御霊と一片の祈り八百万掬い給えと
御霊と一片の祈り八百万掬い給えと
その裂けた命乞ふ声さへも 海に響く鼓膜なく
今も何処かの海で 絶へず木霊し続けるのだろう”
今も何処かの海で 絶へず木霊し続けるのだろう”
illionの言霊が、5年経ったいま
日本で初めて落とされた。
どこか切なげで、苦しそうで
それでも伸びやかに聴こえる歌声は
本当に素晴らしかった。綺麗だった。
これで本編は終了。
アンコールは、いつもの”もしも”の合唱は起こらず、拍手が鳴り止まない、そんな感じ。
いやー、良かった。これでもしもが歌われてたらアンコール出てこなかったんじゃないか、とか考えちゃうくらいヒヤヒヤしてた。
RADWIMPSじゃなくて、illionだからね。
illion「アンコールありがとう。楽しいです、最高に楽しいです。アンコールで呼ばれても曲がなくて。でも大丈夫。作ったよ。しかも、S.L.A.C.Kとのコラボでもう一曲やっちゃおかな、なんて。」
「でも、みんな上がってくんないと帰っちまうぜよー?まだ元気あっかいのぉ?S.L.A.C.K呼び込む元気はあっかいのぉ?じゃあ出てきて貰おうか、どっちから出てくるかわかんないけど。こっちか?こっちか?大きな拍手でお迎えください」
S.L.A.C.K登場。歓声。
illion「じゃあ、まだレコーディングも何もしてない、ピチピチの新曲ですけど。やりたいと思います。元気かい?元気あんのかい?」
encore 1. 新曲
ジャズ調の、スローなナンバー。
かと思いきや、S.L.A.C.Kのラップが入って上がっていく。それを聴いてillionは踊る。踊る。踊る。
ステージでもはやダンスを舞う。
illion「やべーー、楽しい!!なんか、ステージにいて、マイクだけ持ってんだけど歌わない時間がこんなにあるって、楽しい!!
「ずっと、やってたい!ひたすら横で、こうやって踊ってたい!なんか、俺って自分が歌うのとかそんなに好きじゃないんだなって気付いた(笑)」
観客「えーーーーー!!」
illion「…悪いですか!!」
いや、だから子供かって。可愛すぎるな?
illion「いやー楽しい。今日のPUNPEEもそうだし、S.L.A.C.Kもそうだし、こうやってillionが全然違うフィールドでやってる音楽との交流場になったりとか、こっからまたあなたたちが知らない音楽とかを知る切っ掛けになったりしたら嬉しいな、と心から思います。
では最後に一曲歌いたいなと思います。」
「本当に今日は、ありがとう。」
encore 2. BIRDIE
圧巻だった。綺麗すぎる。
後ろから線状に出てくる青い照明に、illionが照らされる。それに合わさるアコースティックギターの音色。
今回感じたのは、照明や映像がとても綺麗だということだ。
映像は、プロジェクターでスクリーンに映す方式です、モニターではない。
後ろでずっと調整しながら、映しているのが見えた。
照明も手が込んでいて、何パターンあるんだってくらい、スタジオコーストを照らしてくれた。
「本当に、ありがとう。」
そういって、ライブは終了した。
今回のillionのライブは、全く新しいものだった。
RADWIMPSとは全くの別物である。好き嫌いは分かれるかもしれない。
illionのライブに、RADWIMPSを求めてはいけない。
野田洋次郎という人間が紡ぐ音楽に、耳を傾けて身体を預けるべきである。
その価値は、ある。
音楽は素晴らしい。
そう再実感したライブであった。
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拙い文章でしたが、読んでいただいてありがとうございましたm(_ _)m