ここのところ、またしても壁にぶつかっております。。。もっと効率的に身体全体を使った深い響きをもった、まろやか滑らかな声が出ないものかと、あれやこれやと試しています。
イタリアで見つかった課題にずっと取り組んできましたが、すべては元から正さないと駄目な感じです
少しでも上手く歌おう、大きな声量が欲しい、と欲張ると 途端に咽喉の筋肉は強張ります。。。 で、もっとリラックスしないと、脱力しないと、 と励むと、力が入らな過ぎて声の芯がまったくないうつろな響きになったり、音程が上ずったり、 低音で揺れてしまったり。(支えがなくなるから)
力が入りすぎても駄目、抜きすぎても駄目、の繰り返し
でも、ようやく、少しずつ打開策が見つかりつつあります(と、信じています) やはり呼吸に問題がありました。。。 息がしっかり吐けないので余計な力が発声器官に入る→筋肉が上手く働かない→吸った息と横隔膜を支えられない→苦しくなる→余計に吸ったり吐いたりして、結果自分の声のパワーを損ねる→上手く発音できない→更に声が小さく聞こえる(何言っているのかはっきりしない、こもったように聞こえる) etc....
とことん、学生時代を含め 行ったり来たりで 何度も悪循環に陥りました。でも、もう何をしてはいけないのか分かってきました
螺旋階段を昇っているように、あれ、また同じところに来てしまったかなと思っても実は少しずつUPしていると、信じています。絶対そうだと確信しています
昨晩、NHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀」で、少し前に天皇陛下の手術の執刀医:天野篤教授のことを取り上げているのを拝見しました。 日本一の名医と言われる今日でも、日々、一途に、一心に 患者、手術と取り組む真摯なお姿に胸がいっぱい、目頭が熱くなってしまいました。。。
3年間浪人して、やっと入った私大の医学部。就職もままならず、最初から将来を嘱望されるようなお医者さんではなかったのだとか。。。とにかく沢山手術して、腕を磨く、手術に必要な技術の練習を寝る間も惜しんでやる、少しずつ積み重ねていけば道は拓けると信じて邁進。最愛のお父様の心臓病の手術に助手として立会いながらも、人工弁の縫合の少しの緩みが原因で、逝去される、という大きな衝撃をも乗り越えて
技術を磨いて、”父と同じ病の患者を一人でも助ける”、という使命を胸に。ひたすら、医療の現場に居続け、今に至っているという。。。いつも持ち歩いているという「お父様の命を救えなかった人工弁」を見つめる天野医師の瞳に、うっすらと涙が滲んだのが印象的でした。本当に素敵な方でした そして、カッコイイ(お家に帰るのは日曜日だけ。後は病院内にお泊り。朝、パンひとつ、昼、バナナと珈琲で食べる間も惜しんで手術4件以上、毎日ですって。。。凄すぎる)
ただ、ひたすら、一途に、一心に。 迷わず進む。 私も、進まなきゃ と強く強く思ったのでした。