人
僕は永い間 思ってきた
そう ずっと永い間
人は1人じゃ生きられない
支えあって生きていくものだと
僕の近くに明日食べるパンがない人がいたら
たとえ僕がお腹が空いていても
笑顔で差し出してあげられる
そんな大人になりたいとガムシャラに生きてきた
僕の胸のずっとずっと奥には
一輪の華があるんだ
その華には 花びらが5つある
その花びらは1つ1つそれぞれ全く異なった大切な意味を持っている
僕の胸の奥に咲く華の1枚のそれは そんな意味を持っているんだよ
僕は 5つの花びら ひとつひとつの意味が知りたい
そう思って生きている
今までも そしてこれからも ずっと
自分の人生をかけてその意味全てをいつか知りたいんだ
僕が今 知っているのは3つ
あと2つがどうしても分からない
でも 今日少しだけ見えたような気がする
その4つ目の花びらの意味を
僕は最近よく思っていた
歳を重ねたと
いろんな人に出会った
こんな恵まれた日本に住んでいるのに生活保護を受けながら
日々 涙を流しながら自分の生活のためにパンを買うんじゃなく
今は亡き夫の眠る遺影の前に
花を手向けるおばあちゃん
資産○兆円を持っている 電話1本で世界を動かせるであろう
力を手に入れたあの人
僕は 永い間思ってきた
そう ずっと永い間
人は1人じゃ生きられない
支えあって生きていくものだと
僕は最近思っていた 歳を重ねたと
違うのかもしれない
いや まだそう思うのは早かったのかもしれない
僕はまだまだ若い
そう言うこと そう思うことが正しいのかもしれない
あの日あの時の記憶が蘇る
僕が苦しいとき 僕が明日食べるパンがなかったとき
僕を助けてくれる人は 僕にパンを笑顔で差し出してくれる人は
誰なんだろう!?
・・・誰もいない・・・
僕は永い間思ってきた
そう ずっと永い間
人は1人じゃ生きられない
支えあって生きていくものだと
人をいう字を見てみろ
誰かが支えてるんだ
オレは支える方じゃなく 支えられてる方でいたいんだ
オレには やりたい事があるし 夢だってある
そんな人生はまっぴらゴメンだ!!
虫唾が走ったことがある
僕は黙ったまま何も言わなかった
たとえ そう思っていても それを言葉にしたことが許せなかった
明日食べるパンがなくても
それだけは口にしまいと生きてきた
僕は今日思ったんだ
歳を重ねたと思うようになった今の自分が間違っていたことを
僕は明日からこう言うことにする
僕はまだまだ若いと
支えるに値すらしない
人を支えるということはどういうことか
僕は誰かを支えることが出来るほど
歳を重ねたのか
そんなに立派な人間になれたのか
いつも心にそう問いかけて生きていきたい
そんな人でありたい
今日心からそう思った
まだまだ道のりは遠く永い
いつの日か 言ってみたい
そう 僕の胸のずっとずっと奥にある一輪の華の
その5つの花びら全ての意味を知ったとき
人は1人じゃ生きられない
支えあって生きていくものだと
僕はまだまだ若い
世のため 人のため 自分のため
遊びながら 楽しみながら
歩いていこう
また明日 朝日が登る その瞬間から
to be continued....
TFR
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