こんにちは!京都の自家焙煎コーヒー店「Laughter」の三輪です。

今日の京都も暑かったですね~!アイスコーヒーもかなり出るようになりました。

 

さて、足元では止まらない物価高。その中で「1000円の壁」という言葉が話題になりました。
ラーメン業界で一杯1000円を超えると客足が伸びなくなるとされることです。フューチャーされたのはラーメンでしたが、様々な業界で「価格の壁」は存在しているのではないでしょうか。

 

それはコーヒー業界でも同じで、僕の肌感では一杯650円~700円くらいが気軽に飲める限界値な気がします。
しかし、コーヒー豆の値段は年々上昇しておりいつまでこの値段が維持できるかは全く不透明。気候変動の影響で、コーヒー生産そのものが持続可能なのか?とも言われています。

 

そんな中、生産農家も製造工程に工夫を凝らし、クオリティを上げることで高単価のコーヒー豆を作ろうと日夜努力をされています。
その一つが「インフューズドコーヒー」
収穫したコーヒー豆をフルーツやスパイスに漬け込んで発酵させることで、コーヒー豆自体に新たな風味を加えるというもの。

インフューズドコーヒーとは? | つくば市の自家焙煎コーヒー豆、ワイン販売店 フレスタプラス@あらの珈琲つくば市並木ショッピングセンター内にある 自家焙煎コーヒー豆とイタリアワインを販売しているお店です。店内にはコーヒーが飲めfrestaplus.com

これ、びっくりするほど香り豊かで個性的な味わいになるんですが、当然製造に手間もお金も掛かっていますので、良いお値段になってきます。

これまでここまで高い価格帯の豆を取り扱ったことは無かったんですが、
・今後も値上げが考えられる中で高価格帯のコーヒーはどんな反応があるのか見てみたい
・一コーヒー人として、高価格帯のコーヒーを取り扱ってみたい
との理由で、お店の周年記念にあたる昨年10月にブラジル産のインフューズドコーヒーを一杯1000円で出してみました。

 

結論から言えば、想定よりは売れました。
一杯1000円の時点でかなり厳しいかなと思っていましたが、周年祝いや、「1000円のコーヒーを味わってみたい!」といって飲んでくださる方もいました。

味はもちろん美味しいんですが、それ以上に面白かったですね。
一般的な製造方法では作り出せない強烈な香りと、温度変化によってどんどん姿を変える味わい。
一コーヒー人として、コーヒーの世界の奥深さを改めて肌で感じる一杯でした。

 

ただ、豆のポテンシャルを最大限に引き出すために浅煎りで仕上げたことで、好みがはっきりと分かれたのは事実。
強烈な個性故に、リピーターがついたり、豆で安定的に売れたりすることは中々難しいかなと…。
やっぱり店頭に立っていても、安定的にリピーターが多いのは中煎りから深煎りの豆です。コーヒーならではの香ばしい香りと味わいが人々の心を惹きつけているのかなと思います。

一杯1000円という値段以上に、現在コーヒー業界を席巻しているインフューズドやアナエロビックといった独特の風味を持つコーヒーが世間一般にどこまで受け入れられるかが今後のカギではないでしょうか。

 

ただ、「やっぱりコーヒー一杯は650円くらいが良いよね~」とのお声をいただいたのも事実。
原価が上がっている一方で、足元の景気は改善しておらず、お店側が望む値上げ幅とお客さんが耐えられる値上げ幅に若干の乖離があるのも事実。

周年に合わせた一か月ほどの販売でしたが、沢山の学びがあった一杯1000円のコーヒーでした。