住友商事が、06年に約420億円を投資していたサンクリストバル鉱山の権益をすべて買い取ることで米鉱山運営会社と基本合意したとのこと。買収金額は2250万ドル(約20億2000万円)。同時に2億2500万ドルの全債権を引き受ける。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20081116AT1D140E115112008.html
住友商事HPより
サンクリストバル鉱山は2007年8月から生産を開始。生産量は以下のとおり。
銀525トン/年 世界3位
亜鉛22万5000トン/年 世界5位
鉛8万2000トン/年
ボリビアは現モラレス政権になり資源の国有化を進めてきました。鉱物資源はその対象とはなっていないものの、政情が不安定なボリビアに、かつ金融危機のこの時期に投資するのは思い切ったチャレンジのようにも見えます。他方で、日本企業にとっては、ビジネスチャンスなのかもしれません。
「ボリビア鉱山が休業状態」というような記事もあります。
http://www.latina.co.jp/html/topics/topics_disp.php?code=Topics-20081030173607
ボリビア最大の産業のひとつである鉱山業が、最近の金融危機の影響を受けて鉱物価格の急落し、操業できない状態にまで事態が悪化している。
石油と天然ガスについで大きなボリビア輸出資源の亜鉛はその値段を先月からで約3分の1に、2006年のピーク時から比べると70%近い資源価格の大暴落が発生している。また銀やスズの値段も下げており、こちらもボリビアに大きな影を落としている。ボリビア南部のボリビア鉱山業の中心地ポトシでは、全体の80%の鉱山が操業を停止しており、資源価格が回復するまで再開はしないとしている。