こんにちは、ワインクラブ・ラ・タブレのマダム 野原みゆき です。
当店の神楽坂復活に至る小史、第4話です。
少し話は逆戻りしますが、お許しください。
食通のお客様に鍛えられたとはいえ、下北沢での地元密着型店舗が渋谷に移転するにあたっては、改めて我々自身のスキルを見直す必要がありました。その点についても、少し触れさせてください。
自称「天才料理人」、自身の感性でそれまで乗り切ってきた野原シェフも、移転計画を進めながら、一流シェフを輩出する「フランス料理文化センター・上級コース」を履修。それまでの独学の料理に、正統なフランス料理の理論、技術の裏付けを加え、都心での勝負に臨む準備を致しました。
フランスの星付きレストランでの研修も選択できるコースでしたが、残念ながら、そのような経済的・時間的な余裕は、我々にはありませんでした。
私はというと、ソムリエ資格取得と並行して、ポメリースカラシップというコンテストにもチャレンジしました。これは若手ソムリエの登龍門的なコンテストですが、ソムリエ資格の有無は問われません。予選は在宅で解答しレポートを提出する形式でしたので、何から何まで日々の仕事は全て自分たちでこなさなければならない街場の小さな店の人間でも、何とか参加することができるものでした。
そして事もあろうに、グランメゾンやホテルの若手有望ソムリエに混ざって10人のファイナリストに選ばれ、観客に「あれはいったい誰?」と思われながら、決勝の舞台に立つこととなりました。(なにしろファイナリストは、現在トップソムリエとして華々しく活躍されている石田 博氏、 中本聡文氏をはじめ、錚々たる顔ぶれでしたから…。)
最終的に入賞は逃したものの、テイスティングコメントとサービス実技の評価はかなり良かったらしく、審査員の方々から惜しまれるコメントをいただき、その後のソムリエ資格受験に大きな自信となりました。
>>>To be continued