すっかりご無沙汰してしまいました☆
ほんとに久々の更新です
こちらも、久しぶりに開催された「マリアージュ講座」のお話。
フランス地方料理クラスの3回目は、ボルドーがテーマでした。
丁度セップ茸のシーズンだったこともあり、前菜はフレッシュなセップ茸を使ったタルト。
そしてメインには、牛ロース肉のステーキにソース・ボルドレーズという超ベタな一品を
クラシックなお料理って意外と作る機会がないので、
作ってみると、簡単に見えるソースにもいかに手間がかかっているかわかります。
使用するバターの量もガッツリなので、作るところを見ているとげげっ!となってしまいますが、
食べ始めるとすごーく美味しいので、そんなことはすっかり忘れてきれいに平らげちゃうんですよね
そんな危険で魅力的なボルドー料理に合わせるのは、今回もまた「ボルドー以外のワイン」たち。
こちらのクラスは上級者揃いなので、定番以外のマリアージュを探してみよう!という趣旨です

飲んだ順番に、左から。
ご覧のとおり、まさに取り留めのないワインがずらりと並んでます
でもこれが、お料理と合わせると見事にマリアージュしてくれるから面白いんですよね~
前菜の「セップ茸のタルト」は華やかな柑橘の香りを効かせて、ソースは軽めに仕上げました。
合わせたワインは、ご覧のとおり「シャブリ」です。
まさかここでシャブリ~?!というわけで、当然ブラインドの正解者はゼロでした
シャブリといっても、プルミエ・クリュの2007年もの。
樽の香りが華やかで、熟成したシャルドネの芳ばしさもしっかりと感じられます。
もちろん、シャブリならではのミネラル感や力強い酸はそのままに。
これが、バターたっぷりのパイ生地や、マルムラードに加えたクルミ、
そしてセップの複雑な芳香にちゃーんと寄り添ってくれるんですよね
柑橘の香りも、ワインと料理をちゃんと繋いでくれてました
そしてメインの牛肉にはボルドー右岸…ではなくて、ボルドー右岸を目指したトスカーナの赤を。

銘酒「テヌータ・ディ・トリノーロ」のセカンドワイン、「レ・クーポレ」
私はイタリアワインを飲まないと思っている方も多いようですが、
そんなことないんですよ~
残念ながら、今回のクーポレはコンディションがあまりよくなかったのですが、
柔らかいタンニンと豊かな果実味は、ほんのり甘さを添えたボルドレーズによく合いました
そしてそして、そのお隣に場違いな貴婦人が並んでおりますね。
こちらは今回のスペシャルゲスト。
生徒さんからお差し入れ頂いた「レ・フォール・ド・ラトゥール」です
2005年。すでにじゅうぶん美味しく飲めます。
酸もしっかりのっているし、複雑味も申し分なし♪
エレガントという形容詞がぴったりっくるような、とてもとても素敵なワインでした
デザート代わりには、フレッシュチーズのブリヤ=サヴァランにブルーベリーのコンフィチュールを添えて。
ほんわかしたチーズの食感に合わせて、ワインは優しい甘さのくずまきワイン「ほたる」をセレクト。
〆にぴったりの、ほっとするようなマリアージュでした
いやはや、やっぱりマリアージュは奥が深い☆
ワインの良さも、お料理の美味しさも、二つが揃うことでぐんと幅が広がるから不思議です。
生徒さんたちからは、そろそろマリアージュのディプロムとか作らないんですか~?というお声も。
ふむふむ、そんなのもおもしろそうですねえ
楽しいアイデアを実現できるぐらい、まずは自由な時間が持てるように頑張ります