久しぶりの投稿ですみません
お店のブログで旅行記など書いていて、こちらがすっかりおろそかになってました
今回は、月曜日に実施した朝日カルチャーセンターのワイン講座についてです
7月から始まった今季は、「マリアージュ」をテーマにした講座でした。
いろんなタイプのワインに合わせた食材を持参し、それぞれのマリアージュを体感してもらうという内容です
今月はその最終回。
まずは、それぞれワインのみをテイスティング
もちろんブラインドです。
そのまま、「このワインを飲むとき、自分ならどういう料理を食べたいか?」をしっかり考えてもらいます。
食事は和洋中問わず。普段食べているものでいいのです。
銘柄も品種もわかりませんから、考える基準は本当に香りと味わいのみ。
そうすると、みなさんの口からは私が思いつかなかったような組み合わせが登場して、
なるほど~!と感心することも多々あります
そこから、私が当日持参した食材を合わせてみてマリアージュを検証。
なぜこの食材か、どういう点で相性の良さを感じるのかなどをお話しながら、
実際に両者を味わうことでマリアージュを体感してもらいます。
時には、同じ食材でも調味料を変えることで全く違うタイプのワインに合わせてみたり
会議室のような会場なので限界はありますが、
食材がシンプルなだけに応用のきくマリアージュをご紹介できます。
最後はワインではなく食材を最初にお出しして、
逆に「この料理ならどんなワインを飲みたいか?」を検証。
こちらはかなり幅広いワインの知識が必要になりますから、
ワイン→料理よりも高度な質問です
今回のお題は、「スパイスをきかせた無花果の赤ワイン煮」。
さあ、みなさんならどんなワインを合わせますか?
味覚は人それぞれですから、マリアージュの答えはひとつではありません。
ですから、講座の目的は「正しいマリアージュを知ること」ではなく、
「どんなポイントを踏まえて組み合わせればいいのか」という視点を身につけることと、
「自分の持つ味や香りの記憶を見つめなおすこと」です。
マリアージュの失敗の多くは、「自分の記憶と実際の味とのギャップ」が原因です。
そのギャップを埋めるためには、実際に食べたり飲んだりする前に、
このワインとこの料理は合うんじゃない?という味わいのイメージをしっかりと組み立ててみることが大切
そのイメージを持って実際に合わせてみると、自分の記憶と実際の味覚との誤差を認識することができます。
自分好みのマリアージュを失敗なく愉しむためには、欠かすことのできない記憶の訓練です。
ちなみに、今回のワインはこんな個性的なラインナップ♪
さいごの無花果に合わせたのは、いちばん左の「ラストー」。
スパイシーな香り高い、甘口の酒精強化ワインです
全く違うタイプのワインたちですから、合わせた食材も様々。
ワインのタイプ別に、合わせ方のパターンを感じとっていただけたのではないでしょうか
来月からも、朝日カルチャーでは引き続きマリアージュの講義が続きます。
冬場に向けて、チーズの知識も絡めながら季節感のあるマリアージュを愉しみたいなあと思ってます。
ご興味のある方、ぜひ一度ご参加くださいね!