「グラビアの夜」という本を手にした。
グラビア撮影の様子を描いたカメラマンの生活をもっと知りたかった。

小説の中で一章だけ描かれたカメラマンの生活は、
私と出会った彼の生活と必ずしも一致するものではないと思う。

いわゆる「業界」的な描写には鳥肌を覚えるくらい。
絶対に憧れる事はない世界だと思いながらも、
彼の世界を思う。
彼を思う。


カメラマンと出会った。
もう会えない人だと思っているけれど、
思い出すたび、とても会いたくなる。
正確に言えば、彼と寝たくなる。
ここ最近で、私に強烈な印象を残しているのは、彼だけだ。

2月初めに出会った彼と一緒に過ごした回数は、3回。
3回の中でも、彼の残した印象はとても強くて、
4月になった今も、彼とのことを思い出してしまう。

お互いの目的はとてもはっきりしていた分、余分な時間はかけなかった。
芸術家の彼は、身なりすべてが清潔で、とても奇麗な肌と体を持っていた。
私より3歳年上で、ちょうど良い会話ができた。

彼は私に,欲望を隠さずにぶつけた。
思いやりを持っていて、でも押しつぶすような攻撃的な仕方に、深く感じてしまった。
とにかく激しくて、ダメだと言う私に対して冷たくかけられる言葉に、壊れてしまいそうだった。

彼の相手はきっと私だけじゃない。
でも、そんな事はどうでも良かった。
いろいろな感性がとても敏感な人。
いつも美しくいる大事さを、教えてくれた人。

セックスはいつも、行為だけに終わらない。
その人から得られること、学ぶ事は、とてもたくさんある。
長い下積みを終えて、正式に撮る事ができるようになった彼の写真を、
近いうちどこかで見ることができるだろう。