Last-sign

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日々の戯言はSimplogにて。
ここでは執筆のメモや本編を書き連ねて公開します。
大して面白いわけではないので読み流してください。

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先日同僚と話していたストームライダーのその後。

フライト終了後に司令室に呼び出されるデイビス。
その司令室でのお話。


デイビス「キャプテンデイビス、オーバー。じゃぁな!」
    「ふぅ…さてと、またお説教かな。」
肩を竦め、誰に言うでもなく呟いた。

司令室に呼ばれるのは何度目だろうか。
説教にも慣れるくらいの常連だ。
歩きなれた通路を通って、デイビスは司令室に向かった。

デイビス「失礼しまーす。」
軽いノックの後、デイビスは司令室に入った。
レーダーや通信機器の類が所狭しと置かれている。

 ベース「キャプテンデイビス。ミッションは中止と伝えたのにあなたは!」
デイビス「ミッションは無事に成功したわけだしいいじゃないですか。」
悪びれた様子もなくデイビスが答え、ベースの眉間にさらに濃い皺が寄った。
ふと気付くといつもと様子が違う。
普段はベースと一対一で説教されるというのに、部屋の壁に凭れるようスコットが立っていたのだ。
 ベース「今日のミッションは成功ではありません!ストームライダーまで壊して!」
デイビス「そ、それは謝るよ!まさかディフューザーが刺さっちまうなんて思わなくて…」
 ベース「だからあなたには任せられないのよ!もしものことがあったらどうするつもり?」
デイビス「それは…」
 ベース「あなたには無茶をして欲しくないの。スコットの為にも。」
デイビス「へ?スコット?」
どうして自分が無茶をするとスコットが困るのか。
検討も付かず、思わずスコットを見た。
先程と変わらず、壁に凭れて腕を組んでいる。
デイビス「ま、まぁ確かにスコットは俺のバディだけど、俺だって任務くらい遂行できるさ。」
 ベース「まだあなたは未熟なのよ。判断力も足りていないわ。」
デイビス「見縊ってもらっちゃ困るよ!俺だってキャプテンだ!」
 ベース「だとしても今日の結果を考えなさい!」
デイビス「そ、そりゃ…ちょっと無謀なことしたかなっては思うけど…」
 ベース「そう思うなら自粛なさい。」
デイビス「でも最大規模のストームを消滅させられたんだぜ!」
 ベース「そういうことではないのです!」
スコット「ベース、落ち着いてください。」
デイビス「スコットからも言ってくれよ!」
スコット「ベース、こいつには何を言っても変わらないでしょう。」
落ち着いた声色で話しはじめたスコットにデイビスはこの場が丸く収まるのを確信し安堵した。
しかしスコットの口から出てきた次の言葉にデイビスは驚いた。
スコット「お前にはまだ言ってなかったな、私の前のバディのことを。」
それはデイビス自身も聞くことを躊躇った自分のバディ、スコットの過去のことだ。
スコット「私がCWCでパイロットになって最初のバディだ。お前と同じように好奇心旺盛で無謀な奴だった。まだストームライダーが完成する前のことだ。テストフライト中にストームが発生した。規模はレベル4。当時は避難することがベストとされた規模だった。だがあいつは無謀にもストーム消滅に挑んだんだ。帰還命令が出された直後に無線は切られた。私はあいつを止めることができなかったんだ。」
機械の動作音だけが響く部屋で、ベースは目を伏せ、デイビスは動けないでいた。
スコット「周波数を合わせた時にはもうすでに遅かった。当時のディフューザーの威力は今の半分以下。爆発に巻き込まれることはなかったが、衝撃で機体は破壊され消滅しきれなかったストームに飲み込まれてしまっていた。ベースは必死に呼びかけたがあいつからの返答はなかった。」
デイビスはチラッとベースを見たが、俯いて影になった顔からは表情は読み取れなかった。
ただ硬く握られた拳が全てを物語っていた。
デイビス「それで…その人は…?」
やっとの思いで絞り出した声はデイビス自身驚くくらい掠れていた。
スコット「数日後、漁師が発見してくれてな。幸い一命は取り留めたんだが、車イスが手放せない生活になってしまった。当然私のバディとして復帰することは叶わなくなってしまったんだ。」
ベース「研究分野での復帰を勧めたけれど結局彼はこの街から姿を消したわ…。」
スコット「これまで何人かとバディを組んだがお前が一番あいつに似ているんだ。もう二度と同じ思いをしたくはない。」
ベース「スコットの気持ち、わかるわね?私だって同じ気持ちなの。これ以上無茶はしないでちょうだい。」

しばらくの沈黙が続いた後、デイビスが口を開いた。
デイビス「でもそれは過去のことだろ?今はストームライダーも完成したし、ディフューザーだって高性能だ。今の技術と俺の操縦テクニックがあればそんなことにはならないさ。」
ベース「デイビス!あなたって人は…!」
デイビス「まぁでも!スコットの気持ちはわかったよ。バディが心配しないわけないもんな!これからは極力ベースの司令を守るようにするよ。」
スコット「頼んだぞ。」
デイビス「極力、な!」
ベース「全力で守りなさい!まったく…」
スコット「では私はフライトレポートを出しに戻ります。」
ベース「えぇ。ご苦労様。」
デイビス「じゃぁ俺も…」
ベース「デイビス!あなたにはまだまだ反省してもらうことがあります!」
デイビス「そんな…勘弁してくれよー!」

司令室からベースの声が聞こえなくなったのはそれから一時間も後だった。




と、こんな妄想をしていたのです。
この後のフライトで、デイビスはベースの司令を守ったのかはわからないとこですが。笑

あー書けてスッキリした!

前記事つづき。


その信念とは…。

その昔、タラ漁で栄えた小さな港町があった。
男たちはみな漁にでかけ、女たちはその帰りを待っていた。

ある日、その町の長老は穏やかな海を見て「荒れそうじゃ…」とつぶやいた。
彼の言葉に首をかしげながら、男たちは漁に出た。
それほどまでに海は静かで穏やかだった。

ところが天気は急変する。
沖合で巨大なストームが発生したのだ。
海は荒れ、高波に何艘もの船が沈んだ。

女たちは無事を祈り、帰りを待ち続けた。
何日も、何か月も、何年も…。


月日は流れ、研究技術は格段に進歩した。
制御することは不可能とされていた天候をも操ろうという者が集い始める。

先頭に立つは、あの日まだ幼かったひとりの青年。
母はいまだに、彼の父であり自分の夫でもある男の帰りを待っている。

同じ思いをする人がいなくなるように、安全に漁ができるように…。

ただ自然とはそんなに甘くはない。
机上の理論をどれだけ並べても、自然の脅威に敵うわけがないのだ。

彼の命ある間に、願いが叶うことはなかった。



そこからさらに月日は流れ…

ついに、飛行型の気象観測ラボ、ストームライダーが誕生した。
あの日彼が成し遂げようとした偉業をついに達成した者たちがいるのだ。

気象コントロールセンター、通称CWC。
ここには世界各国から頭脳明晰なエリートたちがいる。
ある者は気象について、またある者は航空力学について。
あらゆる角度からストームの研究を行い、ついに発生したストームを消滅させることに成功したのだ。
まだ小さい規模のストームでしか実験は行われていないが、それでもコントロールする糸口をつかむことができたのは確かなことだった。


さらに月日が流れる。

現在、CWCの本拠地であるポートディスカバリーではフェスティバルが開催されている。
ストームライダーが完成したのだ。
失敗に失敗を重ね、その度に改良をし、ついに災害となり得る大規模なストームまでをも消滅させることが可能となった。

さらにストームライダーには「観測デッキ」と呼ばれる空間があり、ストーム消滅のミッションを遂行しながらストームを観測し、研究できるようになっている。
今回フェスティバルに参加している人はそのデッキに搭乗し、ミッションを見守ることが許されている。
安全が確認されたからこそ、なせるのである。


さぁ、ストームライダーに乗って、たくさんの研究員の想いと共に、これまでには体験したことのないミッションに参加してみよう。




というのが、書こうとしている物語の柱の部分。
少し脚色した部分もあるが、これはポートディスカバリーの本当のバックグラウンドストーリーだ。

ストームライダーが完成するまで、また完成してからの葛藤、そして成功フェスティバルへ。
この流れをうまく描写できたらいいなと思っている。

いつ完成するかわからないが…。
文才はないほうだと思う。
日本語もとい国語は苦手だった方だし。
歴史認識も低い。
世界史専攻してたけど、先生で選んだようなものだったし。

それでもこの世にまだ存在しない物語を創り出すのは快感だ。
そしてその物語を読んでもらって「面白い」と言ってもらえたら…。
これ以上の幸せはないだろう。

私には、「人が読みたい物語」ではなく「自分が読みたい物語」しか書けない。
それでもなお、読んでくれるというなら有難いことだ。



今回書くのは、プロットを立てた時点で読みたいと言ってくれた人が多くいた。
その人たちのために書く、と考えるとプレッシャーになる。
やはり自分のために書く、といった心構えで書くことにしよう。

数在るディズニーパークの中で、本家にはないただひとつの存在、東京ディズニーシー。
ここのコンセプトは「冒険とイマジネーションの海」である。
島国である日本独特の感性が生み出したテーマ―パークだ。

その中のポートディスカバリーというエリアを中心に物語は構成されていく。
時空をも越えるというレトロチックな電車にのるとたどり着くは未来のマリーナ。
ここは世界各国から集められたエリート研究員が日々研究に取り組む場所。
気象コントロールセンターと名付けられたその場所では、多大なる被害をもたらす「ストーム」について研究されていた。
研究だけではなく、予知やコントロールまでしてしまおうとしている彼らにはある信念があった。


つづく。