「かなやったら、また許してくれるやろ」
小学生のとき
好きな男の子が他の男子たちといっしょに家に遊びに来てくれるようになった
嬉しかった。
わたしはその子と色んなこと、話したかった。
けど、その子は他の男子とずっと私の家のゲームで遊んでた。
話しかけても、あんまり取り合ってくれなかった。
母がある日、私の気持ちや色んなことを察して、
ゲームするだけやったら、よそでお願いするように言うたら?
と、やんわりとわたしに言ってくれたことを覚えてる。
母のやさしさと、自分の気持ちに泣いた。
悲しかったな…。
さみしかったな…。
あれから私は変わってなかったよ。
自分が想いを寄せるひとに、
そんなたいせつなひとに
私のいちばんたいせつな気持ちを言えずに
「あの人なら」と
ゆるせないことを、ゆるしてた。
そんな自分に
本当はずっと
ずっと
ずっと…
気がついていたけれど
「黙ってて。水を差さないで。わかるでしょ?」
そうやって
自分の気持ちに蓋をした。黙らせた。
雑誌の付録音源だった「カナリア」。10年以上前になるだろうか。当時特に好きでもなく、ライブでも正直つまらなかった。きのうの公演で披露されて驚いたのは私だけではないはず。いま改めてじっくり聴くと、この歌詞のとおりの経験をしていなくとも、何度もリピートして涙目になるくらいには、「私」の気持ちがわかるようになっていた。
許せないことを手放し野放し許そうよ、
この世はすべて幻想なんだから♪
なんてことが言いたいわけじゃない。
いまこの期に及んで、誰それが悪い!なんて糾弾したいわけでもない。
すべて私が悪いんです…なんて岩戸に閉じ籠もりたいわけでもない。
自分が描いたシナリオ、
ブロックは外そう。
うん、そうだね…。
アタマの声が響くよ。
だけど、ね、
いまは、少し立ち止まって、自分のココロのほうに寄り添いたい。
ゆりかごに揺られるように。
