初めての家族葬神様の導きより
終わりが来るのはわかっていた,出来ることなら最善の方向で満を持してという形式を望んでいた、しかしながら時はもう満を持していたのである、あの世から迎えに来る時がわかれの季節桜散る門出の春だった、ついにその時が訪れたのだ8年という歳月が病院生活のエンディングだったコロナ禍の4年はブレーキのかかった人生だったアクセルを踏んで社会に飛び出して見たいけど潜在的に母の症状が心配だった親の介護でコロナ禍で自由にやって来たバイト先も断念したリモートワークも何から手をつけていけばいいのかまだ未定でいる初めて母の死相を見て威厳に満ちたまるで仏様のような面相に生前の面影は感じられないほど近寄りがたく神様のように思えた冷たくなった腕に触ってもうこの世から離れてしまうことを感じた葬儀という親族の喪主となり一連の流れを初めて体験した不思議な勘違いから始まった入院生活であった以前の病院から新たに入院する時もそんなに遠くないと思っていたのに実際に訪問して見ると以外にも遠かったとか葬儀屋の名前が確かあれでいつもの場所だったなと電話してみると実は違っていたとか、そのことが神様の導きだったように思えた初めての葬儀が滞りなくスムーズに運んでいった間に合わなかったのは住職さんの手配だった49日法要には確実に追善供養の儀式を済ませたが一連の流れとしては家族葬だったので親戚手配も遠慮したが音信不通で初めて驚いたことも聞かされた野性の風という女性の歌詞があるが楽曲の歌詞がそのまま49日法要を歌っていた最後まで守れないのー何とか何とかー野性の風吹く日に今のすべてを捨ててーという歌が坊さんの後ろから野性の風が吹いていたから神様のお告げだと確信したのだ初めての納骨式の儀式で先祖様の遺骨を確認した改めてご先祖様が何かを語ってくるように思えた洗礼された不浄の儀式におてんとうさまも見守ってくれていた一つの時代がここに終焉を迎えた、後は頼んだよという天国に逝く母の声と来世を告げる天からの知らせが何となく想像された悲しみにさよならと告げているようでもう自由になるよこの世からそしてあんたも自由になれよとご訪問ありがとうございました