再放送[新][字][S][デ]by最終回 -9ページ目

色彩


DIRの音楽は、一貫してネガティヴだ。

客観的に評価すれば、なんのおもしろみも、成長もない音楽かもしれない。音楽に「共感」とか「ポジティブ」を求める人からみたら、こんなに逆をいくバンドを否定的に捉えているだろう。

新曲のプロモーションの姿勢やライブにおいても、固定層向けとしか言いようがないスタイル。
新規層がなかなか開拓されていかない。

海外進出もそうだ。世界で成功しているとはいえ、その規模はあくまでも「今まで進出していった日本人」に比べてだ。そしてそれはライブや音楽においての話で、プロとして最重要の目安である記録に関して、成功しているとは言い難い。

結局、アメリカでは知名度的にも報道的にも、「B'Z」の方が上。

ヨーロッパではロックの分野ではともかく、やはり、RYUICHI SAKAMOTOやTAKKYU ISHINOなどの日本でも有名な電子音系アーティストが有名。ほか、日本での知名度は先の2名に比べて落ちるけど、YOJI、SATOSHI TOMIIEなどもヨーロッパでは有名。

DIR EN GREYがそこに並んでいるとは言い難い。



それでも、私は言える。DIRの音楽は世界に並んでいると。

この先も、変わらず、DIRの音楽をすきだといえると。

だから、基準がここにある。

飲んでいてすきな音楽の話になると、だいたい

相手が思うよりも内実にDEEPな音楽観があるので、基本的には無難なミーハー系でごまかす。

そして、さらに関係を深めようとする人には、そのDEEPさをちらっと見せる。

その入口が「DIR」だったり、「クラブ系」だったりして、たとえばDIRの話をしてみて


「ああ、V系でしょ」

って、わかってるような顔で一言で締めようとする人とは、二度と一緒に飲まない。

「ハードロックだよー」て説明するときもあるけど、そこで

「はいはい…」

みたいな態度が見えたら、そこでshut out。


音楽のリズムに共感できないと、わかりあえる恋愛なんてない。


凱歌、沈黙が眠る頃

こどものころ、塩にまみれたスラッグを見たことがある。辺り一面、真っ白い塩に囲まれて、それでもスラッグは這うことしかできない。


身体に痛点がないとはいえ、這えば這うほど身が消えていく感覚はどういう気持ちなんだろう・・・


Grief


曲を聴いて、そういう記憶を抽出させるDIRの音楽。

感情。色彩。匂い。それが全て音で表現されている。



記憶を司る神経に訴える、懐かしさともいえるような、音に、霞んでいた憧憬が包まれていくような…




それが「救い」という光なのかもしれない…


贖えば空を巡る、色彩を求めて・・・


Ain't afraid to die



そして・・・とけてゆく。。。