闘病記~愛猫からの遺言~

闘病記~愛猫からの遺言~

ペットヒーラーまっちーが
愛猫から受け取った愛の遺言と
渾身のヒーリングの物語

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今日から5回、私の愛猫の小さな物語を綴ろうと思います。

ブログのタイトルからお分かりかもしれません。
これはペットとの楽しい日々のお話ではありません。

16年の日々をたった5話では語り尽くすことはできないし、
まだ語るという気持ちにもなれないというのが正直な気持ちです。

でも、

私には語らなくてはならない理由があります。

なぜなら。

これは、あの子からの遺言だからなのです。

読者の飼い主のみなさんに、少しでも参考になるならばと
思って、重い腰をあげました。


ちょっと物語が長くなってしまうかもしれませんが、
どうか「必ず」、最後の5話まで読んでください。

私が魂を込めて語る5話の物語をどうか最後まで読んでください。

きっと、あなたとあなたのペットに、必ずお役にたつことが
あると思います。



さて、私の愛猫ベルは、生後2ヶ月で、うちにやってきました。

うちの子になって以来、動物病院に行くのは年に1回の
予防注射のときだけという病気知らずの子でした。

1歳になる頃、発情が来たのでかかりつけの病院で相談しました。

その病院の先生は、

「せっかく血統証のある子なんだから、いつか子供を産ませて
あげてほしい。最近、避妊手術をしなくても避妊ができる方法が
できたから、それがいいんじゃないかと思う。」

とおっしゃって、当時、発売されたばかりの黄体ホルモンのカプセルを
首のところに埋め込むインプラント法を勧められました。


16年前って、今では信じられないことですが、
インターネットがまだ普及してなかったのです。

ググッて検索して情報を得るなんてこと、まだ全く無かった頃でした。

なので、当時はかかりつけの動物病院の先生のおっしゃることだけが
頼りでした。


もう1年早くあの子が生まれていたら、避妊手術しか方法が
なかったのだから、たぶん、この闘病記は書かれていなかった
かもしれないとも思います。

情報がなかったとはいえ、できたばかりのインプラント法を
選んでしまったことは今でも後悔しています。


これが14年後に訪れる、苦渋の選択の原因になってしまうなんて
そのときには知る由もありませんでした・・・

     第2話に続く

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ベルに初めて発情が来たときに、かかりつけの病院の先生に
勧められた黄体ホルモンカプセルは、発情中でも埋め込みできるけれど、
避妊手術は発情中はできないという説明でした。


インターネットの発達していなかった当時、新しく開発された
避妊カプセルの評判や情報を得る方法がなく、自分で決めるしか
ありませんでした。


ベルは、1歳の成猫としては体がとても小さくて、痩せていたので、
手術をするには痛々しくて、手術せずに避妊ができるのなら
そのほうが負担がないのかもと思いました。


そして、


発情中でも埋め込めるというインプラントを選択してしまったのです。



でも、その後も15歳になるまで、予
防注射と、インプラントの入れ替え以外には
一度も動物病院にかかることなく、
風邪ひとつひかず、お腹を壊したこともなく、
本当に元気に過ごしてくれました。



ところが、


12歳のときに、引越しをして、かかりつけの動物病院が
変わったとき、そこの病院の先生から


「黄体ホルモンカプセルのインプラントは、乳癌や子宮癌の発生率が
高いことがわかったので、今はもうほとんどの病院で採用してませんよ。

うちでも扱ってないので、どうしてもインプラントをするなら
他の病院を探してください。

インプラントをやめて取り出すと、自分本来のホルモンが動き出すから
やっぱり癌など子宮や卵巣の病気になる確率が高くなるので、
同時に避妊手術をしないとだめです。」


と言われてしまいました。


それを聞いて大きなショックを受けてしまって、私が返事ができずに
困っていると、先生が、


「今入れているカプセルの効果が切れる2年後に決めても
いいんじゃないですか?」


とアドバイスをしてくれて、そのときも避妊手術を受けないことに
しました。



うちに来てからそのときまで、血液検査はすべて合格。
12歳になっても腎臓の数値も肝臓の数値も全く問題なし。
どこも悪いところがなかった子なので、
過信してしまっていたのかもしれません。



そして2年後、14歳になったときに・・・

   

      第3話に続く



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ベルがうちに来てから14年、
年に一度の血液検査はすべて合格、
体はスリムで小さい子だったけれど、健康優良児だったあの子に、
人生で初めての病気が見つかりました。


私はそれより数年前から、中国医療気功による人のヒーリングを
仕事にし始めていました。


その後、免疫学を究めて、免疫学に基づくハンドヒーリング理論を
応用したペットヒーリングを考案して、飼い主さんに教え始めて
いました。


さらに、ペットマッサージの専門家の先生と出会って、
ペットマッサージの効用を知り、
ペットヒーリングとペットマッサージを融合した新しい手法を
編み出しました。


そして、それを飼い主の皆さんにお教えする活動を
始めたところでした。


講座のときに、飼い主さんには、

「ペットマッサージでは、ペットの体じゅうを毎日くまなく
指先や手のひらで触るので、病気の早期発見につながります。」

とお教えしているのですが、

同時に、うちの子にも、全身をくまなく毎日ペットマッサージを
してあげていました。



その数ヵ月後、


ベルのお腹に米つぶくらいの小さな小さなしこりを
みつけてしまったのです。



心臓の鼓動がバクバク聞こえたことを覚えています。


「まさか・・・これが乳腺癌のしこり?」


もしペットマッサージをしてあげてなかったら、こんなにすぐに
気づくことはできなかったと思えるくらいに、
本当に、本当に小さなしこりでした。


でも、問題はもっと他のところにありました。


すぐにかかりつけの病院に連れて行きたかったのですが、ここで
大きな壁にはばまれてしまったのです・・・


      第4話に続く

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私の愛猫ベルは、14歳のころ、
私の毎日のペットマッサージのおかげで、
本当に小さなしこりを見つけることができたのです。


本来なら、早期発見で、事なきを得られたかもしれないのですが、


うちの子は、病院の先生に激しく抵抗して暴れて、
噛んだり、引っ掻いて危ないので、
予防注射は洗濯ネットに入れられたまま
行ってもらわなくてはならず、


とうていお腹のしこりなんて、触って診察してもらえるわけもなく、
連れて行ってもあの子のストレスになるだけだったので、
仕方なく私一人で、病院に相談に行きました。



そこで、知らされたことは・・・



「猫の乳腺のしこりは、90%癌です。

できる治療は、乳腺を全部取り去る手術と、子宮と卵巣を取ってしまう
手術を行うことです。

でも、14歳と高齢だから全身麻酔の手術をすること自体、体に負担
が大きいので、手術そのものに危険があることを了解してください。」

ということでした。


高齢での手術を即断できなかった私は、あちこちの動物病院に
セカンドオピニオンを聞きに行きました。


「手術をお勧めするが、乳腺癌は再発しやすいから、
 手術は一度ですまないかもしれない。」

「手術をしても再発することも多いから
 手術したら治るとも言えない。」

「癌が肺に転移していないか、レントゲンを撮ってみて、
転移してなかったら手術したらどうですか?」


と、先生それぞれに見解が違っていて、私には決め手になりませんでした。


そして、一番最後に相談に行った病院の年配の先生が

「暴れる子は、レントゲンを撮るためにも麻酔が必要になります。
高齢での麻酔が危険なのは、手術もレントゲンも同じこと。
14歳の今でも元気に生きているのならば、体を切って
痛めつけるよりも、QOLを下げないようにこれから気をつけて
あげるのもよいと思いますよ。」

とおっしゃったのです。


その病院は小さくて大掛かりな手術はされてなかったから
そうおっしゃったのかもしれないですが、
この先生の言葉を聞いたときに、
私の気持ちが決まりました。

      
        「目のマッサージ中のベル」

       ~最終章第5話に続きます~

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年配の先生の言葉を聞いて、
愛猫ベルの乳腺摘出手術をしないと決めた私は、

その日から、QOL(日常生活の質)を下げないためのケアを
徹底しました。



西洋医学的手術をせずに、免疫学理論を臨床治療に取り入れて
おられる獣医師の先生を探しあてて、

免疫力の低下がないか注視していただきながら、
体を温める治療とペットヒーリングを併用したケアをしました。



乳腺癌の手術をしても、肺に転移してしまうことが多く、
もし肺に転移してしまうと、最期、とても苦しむのだそうで、

主治医の先生と話しあって、最期が来るとしても、
免疫力が徐々に衰えて静かに最期を迎えさせてあげよう
という方針のケアを
してあげることに決めました。



人間のほうのお医者様にも、
この考え方を広めておられる先生もおられるように、、
何度も癌の手術をしたり、抗がん剤や放射線治療を
することで、
かえって痛みで苦しむ最期になってしまうことが
あるのだそうです。



これが正しいのかどうかは医者でない私にはわかりません。

でも、

高齢での手術の負担は大きいし、術後は痛いし、抗がん剤治療は
もっと苦しい。
そのうえ、最期のときにまで苦しむなんていうのは、そのとき、
私の選択肢にはありませんでした。



このあとの2年間、私は、免疫学に基づいた治療と
ペットヒーリングに専心しました。



しこりの状態は、大きくなったり小さくなったり、数が増えたり
減ったりしましたが、免疫力は維持され続けました。



そのおかげで、2年間、しこりがないときと全くかわらずに
食欲もあって元気な毎日を過ごしてくれました。



私にとって何より嬉しかったのは、膝に乗せてヒーリングを
してあげると、あの子がすぐにごろごろと喉を鳴らしながら
気持ちよさそうに寝てしまうことでした。



ヒーリングをすると、すぐに私の気を感じてくれるようになって
くれました。



毎日、ヒーリングをしてあげながら、あの子と気持ちが通じ合って
コミュニケーションができること、それが看病している私にとって
大きな救いになっていました。




しかし、



やはり、最期のときはやってきました。



3日前、突然、右後ろ足の足首の力が抜けたようになって
足の甲側を床につけて歩くようになりました。



先生に免疫力を見てもらうと、徐々に免疫力が低下してきている様子。



でも、体全体の状態は悪くなく、
どこかが特に悪いというわけではない
とのことでしたから、
それからの3日間、つきっきりで看病しました。



1回のヒーリングの時間を短くする代わりに、
1日のヒーリング回数を増やしました。



本当に具合が悪いときには、体を触られるのも辛いものなので、
様子を見ながら、直接手を触れないヒーリングと使い分けながら、
1日に何回も短いヒーリングをしました。



それからの2日間、びっこをひきながらもトイレは自力で行けました。
食事も取ってくれました。



最期の日の朝、トイレに入ったまま自力で出られなくなりました。



抱き上げて、横にして寝かせてあげました。



運悪く、今日からお盆休みで、近くの動物病院はどこも
お休み。
夜だけ、当番制の病院が開くとのこと。



かかりつけの先生のところまでは車で片道2時間。
先生と電話で相談して、体の負担を考えて
お家で様子をみることになりました。




それから、数時間、ゆっくりとした呼吸をしていたので、
まさかこのまま逝ってしまうなんて思ってもいませんでした。



でも、急に呼吸が荒くなってきたとき、私は、初めて
覚悟をしなければいけないときが来たことを悟りました。



それからの1時間、私はヒーリングの方法を変えました。



最期のそのときまで私がずっと一緒に居ることを、
私と気でつながり続けていることを伝えるためのヒーリングを
しました。



きっとあの子は、呼吸は荒くなっていても、
心は安心していたと思います。



そして、



静かに息をひきとりました。



最後のひと呼吸のあと、次の呼吸がなかった、ただそれだけのような
痛みに耐えかねて苦しむこともなく、本当に静かな最期でした。



ここまで書いてきて、実は、私、初めて声をあげて泣いてしまいました。

あの子を亡くしてから初めて、初めて泣きました。

「やっぱり悲しいよ。あなたが居なくなってやっぱりさみしいよ。」




今まで、泣くと辛くなるからと思って、すごくがんばってきていたのです。



でも、最期のときのことを書いていて、
あのときのことがはっきりと蘇ってきました。



あのとき、

私とあの子は、

本当に「気」で繋がっていたという、

あの感覚も一緒に蘇ってきました。




思い出すと本当に寂しくて悲しいけれど、

でも、

後悔の念はありません。


もっとやってあげることがあったのでは?とか、
あのときこうしてあげたらよかったのに
という後悔はありません。



それは、



元気なときに、ペットマッサージをしてあげていたから
本当に早期にしこりに気づいてあげられたから。

病気がわかってからは、免疫学とペットヒーリングで
最期のそのときまで、おうちでケアをしてあげられたから。

最期のそのときまで、気で繋がることができたから

だと思っています。





私はこれまでに、免疫学とペットヒーリング、
ペットマッサージやペットごはんを学び
それらを全部統合して、綜合的なケア方法を
編み出しました。



それが本当に効果のあるものかどうか、
それを自分の愛する子が、証明してくれました。



これがあの子の遺言だったのです。



最後にあの子からのメッセージをお伝えして、
この物語を終わりにしたいと思います。



「ペットヒーリングをしてもらってありがとう。

おかげで、最期のときまで、ちっとも恐くなくて、

苦しくもなくて、すごく楽だったよ。

もう会えないのは悲しいけど、

でも、ママが飼い主で本当によかった。

ほかの仲間の飼い主さんにもこのことを

きっときっと伝えてほしい。

自信を持って伝えてほしい。」



長いお話を最後まで読んでくださって
本当にありがとうございました。

       



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