モバイル音声およびデータサービス市場は、今後4年間で巨大な規模に成長しそうだ。
調査会社大手 Gartner によると、モバイル通信サービス全体の売上は2014年までに1兆ドルに達する見通しだという。この予想は、米フロリダ州オーランドで開催された同社イベント『Gartner Symposium/ITxpo』の最終日にあたる21日に発表となった。
Gartner は声明で次のように述べている。「モバイルは、コンテキスト (ユーザーの状況)、広告、アプリケーションとサービスの販売といった幅広い追加的サービスを収入源とするだろう。これらはそれぞれ、年間数百億ドル規模の重要なビジネスになる」
実際、調査会社 eMarketer が18日に公開したレポートでは、モバイル広告支出が2010年は7億4300万ドルに達し、2011年には10億ドルを超えると予想している。そして2014年には26億ドルにまで伸びる見通しだという。
Gartner のバイスプレジデントで著名アナリストの Nick Jones 氏は、声明の中で次のように述べている。「(モバイルは) 今後、サービスとソーシャルの時代に入り、クラウドサービスおよびストリーミング メディアを特徴とするようになるだろう」
「2010年現在、位置情報を用いて、ユーザーの興味に合わせた提案や検索の案内をするシンプルなコンテキスト サービスが生まれつつある。コンテキストはまた、パートナー選択における重要な基準となるだろう。多くのモバイル向けビジネスシステムが、他社のホスティングするコンテキスト連動クラウドサービスを利用するようになる」