Mさん。その2
その日も学校の帰りに梅田をブラブラ2人で歩いていました。
夜になり、ちょっとその辺で座って話しでもしよか~みたいな感じになりました。
Mさんは、ある夢を見たと言ってます。
その内容は、自分とMさんが夢の中でキスをしているというものでした。
その話しを聞き、頭の中は2つの考えで埋め尽くされます。
これはキスがしたいという前フリなのか?
それとも何の意味もなくただ夢の内容を言っただけなのか?
その答えを出す間もなく
Mさんは鞄から一つのアメを取り出し、言いました。
「このアメなめたままちゅーして、相手の口に移せた方が勝ちね~」
一瞬考えてしまいました。
どうやら自分はすぐに物事を深く考えてしまうタイプのようです。
そもそもMさんには彼氏がいます。
彼氏がいるのに他の奴とキスしてええんか?
やっぱりさっきの夢の話は前フリやったんか?
いや、Mさんはキスという行為に特別な感情はないのかもしれない・・・。
そんなことを考えているとMさんはそれを察したのか
「やめとく・・・?」
と一言。
その時、一瞬残念そうな空気をMさんから感じました。
こうなったらグダグダ考えてる場合じゃありません。
ううん~するする~と答え、Mさんと初ちゅー。しかもアメ付き。
そしてあっけなくアメを口に移される自分。
それから帰るまでの時間、2人の距離はさらに近づいた感じでした。
ふざけた感じでイチャイチャしてみたり、なんの意味もなくじーっと見つめられたり。
そうこうしてる間にあっという間に時間は過ぎていきバイバイする2人。
1人になって冷静になったのか、ここでまた悪い癖がでます。
明日から気まずくなったりせーへんよな?
実際、キスしてからの2人の感じはとてもいい感じでした。
でもMさんの気持ちをまだ聞けてません。
もしかして、彼氏と上手くいってないからその寂しさを紛らわしただけ?
自分1人で勝手に盛り上がって、そんなオチがあったりしたらイヤです。
次の課題が見えました。
Mさんの気持ちをちゃんと確かめること。
そして自分の気持ちをちゃんと伝えること。
次の日、学校でいつものようにMさんと会います。
気まずくなるかな~という心配は杞憂に終わりました。
今まで通り良い感じの関係。
この調子でいけばうまくいくかも。
そんなことを考えていると、クラスでは飲み会の話しに。
週末に、親睦会を題したクラス飲み会です。
そしてこの飲み会である人と出会うことになるのです。
つづく。
Mさん。
片思いの人がいます。
といっても春くらいに別れた人なんです。
去年の春、2年になって新しいクラスになった時
見覚えのある女の子と同じクラスになりました。
こんな学校なんでカワイイ女の子は数少なく印象に残ります。
1年の時、学年全体で受ける授業があったんですが
その女の子(Mさん)を見かけました。
週一回しかないその全体授業の中でたまたま見つけたMさん。
クラスもいまいちわからない、当然向こうはこっちの事なんか知りません。
一度だけ、他のクラスのグループと意見を交換し合う授業がありました。
自分のグループは5人組みで全員が男子。
相手のグループはMさん含む5人グループ。
偶然にも、直接ではないけれどそういう感じで話しをする機会があったんです。
でも、どうせ向こうにはなんの印象も残らないんだろうな~と思ってました。
でもそれは違いました。
2年のクラス替えで偶然にも同じクラスになったMさん。
しかも座席が隣同士というオマケ付き。
今まで生きてきてこんな偶然に出くわした事はありません。
しかし、現実はそんなに甘くありません。
Mさんには彼氏がいました。
隣同士で話がしやすく、そういう事を聞ける仲になるまで時間はかかりませんでした。
でもそれが逆に自分を落ち込ませる事に。
仲良くなるのはいいけど、彼氏がいるのには当然テンション下がります。
その頃にはMさんを好きだという気持ちがかなり大きくなっていました。
あー、仲良くなるのはいいけどここまでかなぁ~
と思っていたんですが、Mさんからはそんな空気を感じません。
といっても、男特有の「こいつおれに気があるんじゃね?」症候群に
かかっている可能性もかなり高いです。
そこから、Mさんから彼氏についての相談を受けるようになります。
相談には乗ってあげたいけど、正直彼氏との話は聞きたくなーい!
と、自分の中での葛藤がかなりあったんですけど
そこを見せて器の小さい奴だと思われるのもイヤだったので
色々と相談に乗っていました。
それと同じくらいの時期から、学校帰りに一緒に遊ぶようにもなりました。
相変わらず自分はMさんの気持ちに核心が持てず
特に進展がないまま月日が流れていったんですが
ある日突然その日はやってきました。
つづく。
チケット争奪戦
10月の後半に学校のイベントで秋のレクリエーションがありました。
万博に集まってみんなで遊ぼう!的なイベントです。
3クラス合同で1チームを組み、学校全体で30チームくらいあったのかな?
そのチーム同士が午前の部と午後の部にある競技を競い合うんですが
見事うちのチームが優勝し、エキスポランドの無料チケットをもらえることになりました。
が、しかーーーーーし!!!
これで戦いが終わった訳でなく、これからが本当の戦いになるんです・・・・。
・
・
・
・
当初、チケットはチーム全員分あるものだと思っていたところ
なんと
実は15枚しかないねん~~
と先生。
それは少ないやろ!
3クラスで150人はおるのにそれは少なすぎちゃうん!!
と批難の嵐。
しかし!ここで先生が言いました。
今回は秋レクでサボってたって自分で思う奴は希望せんといてなぁ~
と完全に自己申告制を取ってきたのです。
あ~、これでも希望者多いんやろうな~と心配してたんですが
いざ集計してみると、うちのクラスだけで自分も含め7人くらいの希望者。
お前ら全員で50人もおんのにどんだけサボってんねん!
いや、実はみんな人が良くて譲ってくれてたのかも。
もしかして自分で手上げて希望するのが恥ずかしいのか!?
などと色々考え、結局は運良かったな~と安易な答えで納得。
でも、他のクラスにも希望者はいるわけで
これで決着がついた訳ではありません。
そして今日。
運命のチケットが配られる日がやってきました。
2限目が始まり、担当の先生が言います。
エキスポのタダ券希望してる奴は、この授業終わったら急いで18階に行けよ~
ん?なんで急いで行かなあかんのや?
ここでひらめきました。
そうか!これは絶対先着順にチケット渡すんや!
他クラスの希望者合計したら15人超えてたんや!
先着15名様までやぁぁーーー!
と、授業に集中なんてできません。
なんといってもここは16階。
ライバルクラスは既に18階での授業。
オーーーーマイガーーー!
ありえないハンデ。
いかに授業終わったらすぐに18階に行く事ばかり考えています。
完全にあほです。
そうこう考えてるうちに授業も終り急いで18階へ。
教室には既に希望者が集まっており、カウントダウンが始まっています。
残り5秒くらいのところでギリギリセーフでなんとか間に合いました。
しかし、先生も鬼ではありません。
一応集まっている人数を数えて、もし15人を超えていたらジャンケンしようと提案。
1から人数が数えられていきます。
1・2・3・4・5・6・・・・・・13・14・15
イッツミラコーーーーー!
ぴったり15人でした。
丁度人数を数え終え、チケットも配り終えた時
カウントダウンに間に合わなかったうちのクラスの人がやってきました。
それに気づいたチケット所持者は
さ~帰るか~!
と一瞬で解散。
人間て冷たいんです。
まぁ自分も帰ったんですが。
なにはともあれ、15人という狭き門をくぐり抜け
見事エキスポのタダ券をゲットできたわけですが
これ書いてて思いました。
自分必死過ぎ。
おわり。
うちのクラス
オタクが多い。
コンピュータ系の専門学校なんですけど、オタク多いです。
そんなん書いてるお前はどうやねんと言うつっこみはなしで・・・(-ω-)
で、そのクラスの中で今2組のカップルがいます。
みなさんが想像するような普通のカップルではありません。
1組は、良いように言うとぽっちゃり系の女の子と、1年ダブっている見た目おっさんみたいな男子。
もう1組は、類は友を呼ぶというか二人共かなり八方美人タイプの自己中カップル。
しかも、この2組のカップル同士仲がいいというオマケ付き。
人を見た目で判断するのは良くないというのはわかってるんですが、
みんなこの学校に来て目がおかしくなったのか?と疑うほどです。
それはなぜか、男子の方はまだいいんですが、女の子の方がイケナウーマンなんです。
今日もぽっちゃり系の女の子はかなりのミニスカートをはいていました。
正直見たくありません。見たくなくてもクラスが一緒なのでイヤでも目に入ります。
勘弁してください。許してください。
もう一人の女の子は、最近何故かやたらと長いマフラーを巻いています。
首に一周まいて残りをだら~っとそのままなんで、地面につくくらい長いです。
あれは自分で似合ってると思ってるのか、謎です。彼氏つっこんでやれよって感じですね。
とまぁ色々書きましたが、当の本人は今恋人いないんですよねー。
言わば負け組み。上に書いた奴らより負け組み。
狙ってる子はいるんですけど、今ちょっとグダグダな感じやし。
かといってクラスの女の子とか無理やし・・・。
あ、みんなこんな感じで妥協していった結果がこうなのか。
とりあえず、この2組のカップルにはまだまだ色々あるのでまた愚痴りまーす。
おしまい。
オータムコンサート
今日は妹のコンサートを見に、中学校へ行ってきました。
吹奏楽部のコンサートなんですが、妹は中3なので
今回が最後のコンサートだったみたいです。
吹奏楽についてはあまり詳しくわからないんですが、
演奏で人の心情などを表現したり
速いテンポから遅いテンポへ次々に移り変わり
喜怒哀楽を表現したりと
中学生でもあんな演奏ができるんだなーと、感心しました。
色々盛り上がる企画などもあって、中々良いコンサートでした。
無事コンサートも終わり、自転車に乗って帰ってたんですが
途中、自販機でジュースを買ってる高校生くらい?の男子を発見。
なにやらブツブツ独り言(結構声大きめ)を言ってます。
・
・
・
「あーあ!これ絶対明日の電車賃なくなるわーーーーー!」
「いまここでジュース買ったら絶対明日の電車賃なくなるわーーー!」
「電車賃なくなるわー!ほら、やっぱりなくなったーーー!」
結局買うんかい!!
なら買うなと。
お前はどんだけジュースが飲みたいねん。
電車賃なくなるくらいなんやったら我慢しろよ。
それと、そのセリフは心の中の葛藤であって
そこまで叫ばんでもええんちゃうか?
と、自転車に乗りながら思ってました。
なんで吹奏楽部の良い演奏聴いたすぐ後でこんな訳わからない
つっこみどころ満載の人を見つけてしまったんだろうと
切なくなりました。
盛り上がった気持ちから、急にテンションが下がる。
速いテンポから遅いテンポへ。
人生も音楽と同じようです。
おわり。
|