ついに31巻に入ります。全部をざっと読んでみたところ、稲実の弱点があらわになった巻だったと思う。それから白洲。既に30巻で超カッコよく、男前度が増してたのが、31巻でさらに増し増し。
まず、他校の選手たちがテレビで西東京決勝戦を見ているシーンが2話連続で出てきた。275話では帝東高校の選手たち、276話では巨摩大付属藤巻の選手たち。この2校がここで出てきた・・・ということは、青道が甲子園でこの2校と対戦する?
この2校の共通点は、エースが2年生だということ。青道の沢村や降谷と同学年。来年も戦う相手。
でも、あれ、もしかして・・・青道が稲実に負けて、甲子園でこの2年生投手が成宮相手に奮闘する、という展開になるのかな・・・えー、それじゃ、前年の夏と同じパターンじゃん。今年は違って欲しいな(祈)。
275話は5回裏、稲実の攻撃から。これまで稲実と青道の得点はゼロ対ゼロ。
決勝戦中盤のここで、今後に役立てるため、無謀にも、青道と稲実の戦力とコンディションの比較をしてみようと思う。
まず、投手。
稲実のエース成宮は、世代最強投手。2日前の準決勝を投げていないので、エネルギーチャージは十分。身体の不安も全くなさそう。これまで比較的簡単に勝ち上がってきてるし。
控えの1年生赤松は、3年生平野とともに、準決勝で大活躍。準決勝と決勝の間の休養期間は1日なので、決勝で負担なく投げられるイニングの数は2~3(米メジャーMLBが作成した小学生~高校生投球制限の目安表に基づく)。もし成宮に何かあっても、2人合わせてかなり投げられます。

出所:baseball-cultivation.com
そして、青道の先発降谷は最初からフルパワー投球で、成宮と互角の投げ合い。成宮との違いは、降谷はトレードマークの四球が多いこと。ストライクが少なめだから球数も多い。夏の大会なので、まだ暑さに弱そうな降谷が完投するのは無理っぽい。そこで、エース沢村への継投のタイミングが重要になる。
沢村も休養期間は1日なので、決勝で投げられるイニング数は2~3。すると計算上はピッチャーが降谷から沢村に交代するのは7回以降になる。それまで降谷はバテてはいかん!
降谷の不安要素は、暑さに弱い以外にも無くはない。30巻でランナーとして二塁に出て、成宮のチェンジアップに見とれている間に牽制され、ヘッスラで塁に戻ったこと。投手のヘッスラ、怪我が心配だよね。まあ、その後、何事もなく投げて打ってるから心配なさそうだけど。
頼みの守護神、川上は、ヒジの怪我で決勝は投げられない。金田は、強豪校相手には荷が重い(既に三高戦で落合コーチにそう言われてた)。
そのうえ、沢村には2つも心配要素があるんだなー。
(1)沢村の身体的コンディション。彼も準決勝では最初からフルパワーで投げ続け、9回まで完投。球数はMLBが目安とする1日最大投球数105を超えていた。10球ほど超過しただけだけど最初から全力投球、しかも慣れない新球を多投した。沢村は決勝前日まで下半身が張っていた。
(2)沢村は決勝前に寮で騒動を起こしてる(詳しくは以前のブログ 273話 沢村のジェラシー)。沢村はその問題をちゃんと決着させていない。それが精神的不安要素。沢村エースなのにさ。エース経験不足。さすがの御幸キャプテンが、騒ぎの原因が分からなくても、決勝前にちゃんと沢村にフォローアップしておいたので、大丈夫かも。--- 沢村に比べて降谷の方がエース経験はずっと長い。この決勝戦で、もしかすると沢村は降谷に助けられるのかもしれない。降谷はこの決勝で、ピッチングでも打撃でも新たな境地を切り開きつつある・・・つーか、もう前から、降谷はエース経験者らしいところを沢村に見せてる。「繋ぐから」「繋いだから」という沢村への言葉で。だてにエースやってたんじゃなかった。
実はもう1つ。沢村は夏大初戦で一塁ヘッスラした。その後投げても大丈夫なので、心配なさそう。
ということで、投手の状態は稲実の方にアドバンテージがあるかもしれません。川上がいれば両校とも同等かな。
次に、チームの精神面。 これは今までのブログで書いてきたように、青道の結束力が圧倒的に勝る‼ 稲実は選手たちが精神的に分断している、バラバラのチーム。これは、31巻をさらに読み進めると、さらに明らかになる。(これまでの顛末は以前のブログ 成宮の今後が心配、プロスカウトなし? にまとめてあります。)
最後に、内野外野の守備と打線。
稲実。守備は、レフト神宮寺とライト早乙女がこの夏からスタメン入りした2年生。大舞台には経験不足かもしれない。
稲実打線は充実している。3年生の打力は証明済み。新人2年の早乙女はこの夏いきなり3番打者、クリーンナップ入りなので、相当打てそう。顔が青道の結城将司に似てるし。8番の神宮寺もなかなかで、降谷のボールをよく見て、この試合これまでフォアボールで出塁2回。・・・稲実打線は青道と同等かな?
青道。守備は、倉持と春市の「鉄壁の二遊間」が稲実より強そう。
外野は、青道センター東条には稲実センターのカルロスほどの走力はなさそうだけど、元ピッチャーだけあって肩が強い。30巻でホームにダイレクト返球し、得点を阻止。ライト白洲は31巻276話でも守備力を披露。俊足カルロスが二塁手春市の頭を超えるヒットを打ったのに、白洲の鋭い返球で、一塁止まり。そしてレフトは日大三高の監督からも高く評価されている麻生 --- 青道の守備には穴がない。稲実に勝る。
こう見てみると・・・青道って、弱点ないじゃん。投手はスゴイのが3人いる。打線は強力。守備は穴無しの上、鉄壁の二遊間。選手は自分で考えてプレーできる自立心と判断力を備えている。そんな選手たちが全員団結して一枚岩だ。記者さんが言ってた通り、片岡監督の「理想のチーム」になってるんだ。・・・ああ~~なるほど、だから川上に怪我をさせ、沢村に騒動を起こさせて、稲実と釣り合うようにしたのか。
でないと、青道があっさり勝っちゃいそう。それでいいんだけどね。
甲子園でもガンガン勝ち進んで優勝してOKです。勝つことを期待される強い青道の葛藤を見てみたいから。
決勝開始時の御幸の言葉(29巻)。今の青道の強さが表れてる。自立と団結。いいねー。もっと強くなるってさ。なってくれ。
次回ブログ 276話 冷たそうな白河、ほんとは熱い奴だった に続きます。
