年少の息子が幼稚園の避難訓練で「ダンゴムシポーズ」を覚えた。小学生の娘が学校の避難訓練で「おかしもよ」を覚えた。
「おさない」
「かけない」
「しゃべらない」
「もどらない」
「よく先生の話を聞いて」だそうです。
それを聞いた私、自分の初めての地震体験を思い出した。
高校一年生(20年も前!)の夏、化学の授業中、突然、すごい音とともに机が揺れ、天井の蛍光灯も揺れ……先生も私たちも何が起こっているのかピンと来ずただぼうっとしてたら、「地震だ」という誰かの叫び声に我に戻って、みんな一斉に教室から飛び出した。若い女の先生が先頭に、私はそのすぐ後ろ(席が1番前だったから、速く逃げれた)。
みんなが去ったあとの教室は冷静のなかった避難を物語った。机や椅子が倒れ、教科書が散乱、実験用のフラスコが割れてた。
避難訓練なんか聞いたこともなかった私たち、先生も含め、人生初の地震に直面したとき、冷静さを失うのも当然のことだったかもしれない。とはいえ、あの先生の後ろ姿が記憶の中に深く残ってた。
あの日以来、しばらくの間みんな勉強に集中できなくなって、ちょっとした物音にも反応し、地震だと錯覚して教室を飛び出す始末となった。
田舎のほうでは、家の中では眠れず庭で夜を明ける日々が続いた。「防震床」(ベッド)まで誕生し、多いに売れてた。