金さえ出せば、チューニングショップは、車をリクエスト通りに仕上げます。

そこから先は、ドライバーの腕です。

先日、取引先のチューニングショップに、集金を兼ねてエンジンオイルの20リットル缶を届けました。

このオイルは、特別です。

完全なレース用オイルです。

通常3000キロまではオイルは劣化しないけど、このオイルは、300キロしか持たない特別な物です。

その代わり、フリクションロスが全く無い異次元のオイルです。

倉庫に隠して保管していました。

値段も通常のオイルの5倍します。

そのオイルを入れるチューニングカーは、AE86のターボチューニングカーです。

この武漢ウィルス不況で、チューニングショップも暇です。

この不況でも、巣籠もり客相手に儲けた人はいます。

その人が予算700万でチューニングを依頼しました。

チューニングショップは、やりたい放題のチューニングをしました。

しかし、問題が有りました。

チューニングを依頼するくらいだから、それなりのテクニックがあるとチューニングショップは思っていたから、マニュアルミッション、しかもトリプルプレートで組み立てました。

4AGをボアアップして、ターボを積み300馬力で足回りはTRD、さらにエアロダイナミクスは、一点物の特注品。

ナンバーも3ナンバーになるくらいワイド&ローセットです。

タイヤ、ホイールも高価です。

予算をきっちり使い切りました。

工賃が100万ですからね。

本当に素晴らしい出来栄えでした。

近場を少し走らせましたけど、ニュートラルステアリングで、加速、減速が理想通りの最高傑作でした。

BMWと交換したいと思ったくらいだった。

それが3月の話でした。

私が国道のバイパスを走行していました。

なんだか、クラッチの焦げた匂いがするな?

そう思っていたら、私を件の86が抜いて行きました。

喜劇と言うか、悲劇の瞬間を一部始終見てしまいました。

86は、クラッチが滑ってギアに入らなくなり、いきなりスローダウンしました。

後ろから過積載のダンプカーが追突して、交差点に押し出したら、覆面パトカーに当たりました。

現場は、パニックです。

直ぐに警察官が覆面パトカーから降りて対処しました。

私は、右折レーンにいたから去りました。

あれだけの勢いで追突され、フロントも大破したら、廃車コースです。

ミッションをパドルシフトにしていたら、こんな事にはならなかった。

86は、マニュアルで、ダブルクラッチをやりたい。

そう思ってチューニングしましたけど、腕が無かった。

それが現実です。

良い車だったから、本当にもったいない。

身の丈に合った車に乗るのが一番です。