娘   「ママ、お金貸して~」


   母   「何買うの?」


   娘   「ちゃおデラックスの発売日明日なの
        今日売っているお店があるの
        忘れててオサイフ持ってこなかった~ なく



病院の帰り、それを思いついたらしい娘
近所に発売日より一日早く雑誌が発売される店があるようだ

母が小さい頃もそういう店あったな~
よく夜ワクワクしながら買いに行ったっけ


   
   母   「じゃ、1000円貸すね」


   娘   「ありがと~。うちに帰ったら返すね」



ピンガピンガピンガ


そして、うちに帰ってきた


   娘   「はい。530円」


   母   「ん??なんで?ママ1000円貸したよ? 顔文字


   娘   「だって、ちゃおデラックスは530円だよ」


   母   「……」


   娘   「それにこづかい帳どう書いたらいいのか、わからない
        教えて~」


   母   「……」



娘とは、前からお金の貸し借りのことになると、ちょっと会話がかみ合わない
何か、勘違いしてるんだろうな、と思い、図に書きながら説明してみる



   母   「ねえねえ。まずさ、今日ママから1000円借りたよね
        そのお金はさ、沙千のお金じゃないじゃん?
        ママのお金だよね?」


   娘   「うん」


   母   「だからさ、この1000円はママに返さなきゃいけないよね」


   娘   「うん」


   母   「1000円から530円引いたら、いくら?」


   娘   「470円」


   母   「そうだよね
        ということは、今のままだとちゃおデラックスは
        ママのお金で買ったことになってるよね?」


   娘   「うん」


   母   「でも、ママはちゃおデラックスをほしいと思ってないので
        その530円をさっちゃんのオサイフから出してね
        で、さっちゃんのオサイフから出した530円+おつりの470円
        あわせて、いくら?」


   娘   「1000円」



   母   「そうだよね
        そうなると、ママが貸した1000を返す、ってことになるよね
        で、自分のオサイフから530円出したから
        こづかい帳には書くでしょ」


   娘   「そっかぁ…。そういうことかぁ…
        ママに借りたのはお札の1000円だったけど
        返ってきたお金は小銭になっただけ、ってことだね」


   母   「そう。そういうことだよ」



借りたお金のおつりと、自分のお金が娘の頭の中で
ごちゃごちゃになっていたようだ
(どういう風にこんがらがっていたのかは不明だけど…) ジブリ 千と千尋 かおなし


とにかく、わかったみたいなので、当面様子を見てみようっと


ほんとに、子どもはおもしろいわ
頭の中のぞいてみたい スライム