こんにちは。
発達障害シリーズの3番目は学習障害(LD)についてお話します。
学習障害(LD)は知能に遅れはないものの「読む」「書く」「計算する」
などの学習が苦手な特性を持っています。
LDは本人の勉強不足、努力不足だという考えは誤解であり、間違いです。
それではLDについて見ていきたいと思います。
LDには「読む」「書く」「計算する」などの学習が苦手だと書きましたが、このうちのどの学習が苦手かによって3つのタイプに分けられます。
それは、文字を読むのが苦手な「読字障害」、文字を書くのが苦手な「書字障害」、計算することが苦手な「算数障害」の3つです。
LDは、どのような仕組みで発症するのかは、いまだにわかっていません。
脳の発達の仕方が普通の人と少し異なることで、得手、不得手なことに偏りが生じ、その不得手なことがLDという症状となって現れると考えられています。
就学すると学習が苦手なために授業についていけなくなったり、大人になっても仕事で苦労することが多くあります。小学生の約5%がLDであると推定されています。
LDは特にADHDとの関連が深く、両方の特性を持つケースが多く見られます。
<大人のLDの症例>
会議などで大事なことを忘れないようにメモを取ろうとしても、書くことが苦手で集中しようと気をとられ、かえって会議の内容がわからなくなってしまうことがあります。
あとから周囲の人に会議内容を聞いたりするので、きちんとメモを取らない人だと誤解されたりすることもあります。
<LDで最も多いのは「読字障害」>
LDの中で最も多くみられる症状は「読字障害」です。
形の似ている文字、例えば「わ」と「ね」、「シ」と
「ツ」などの区別がつきにくい、途中でどこを読んでいるのかわからなくなる、読むのに時間がかかる、読み飛ばしたりするなどの特徴が見られます。
<文字が正しく書けない「書字障害」>
書字障害の子供は「文字が正しく書けない」、「文字を書き写せない」といったことが見られます。
「は」と「わ」「を」と「お」の区別がつかない、似た文字の区別がつかないなどやいわゆる「鏡文字」を書いたりします。
また、文字の大きさが揃えられなかったり、マス目の中に書けない等があります。
書字障害には、文字を書く練習や文法の学習などの支援が必要です。
<「読み」が苦手な人は「書き」も苦手なことが多い>
読み書きの障害の主な原因は、「音韻認識」能力の低さです。「音韻認識」とは音の構造を認識することです。
読むことが困難だと書くことも困難になることが多く、両者が併存した「読み書き障害」が起きる例も少なくありません。
しかし、読み書きの障害があっても頭の中では言葉とその意味は繋がっていて「言葉の理解」ができないわけではありません。
<算数障害は4つの能力で判断する>
算数障害は「数処理」「数概念」「計算」「数的推論」の4つの能力をもとに判断されます。
算数障害は単なるケアレスミスとは違い、いつも同じような傾向のミスが見られます。
<算数障害には能力に偏りが見られる>
計算能力は暗算と筆算に分けられます。
たとえば「数の順番はわかるが、量としての数がイメージできない」、「暗算はできるが筆算はできない」などというものです。
「数処理」「数概念」「計算」「数的推論」の4つの能力すべてに障害があるかどうかではなく、部分的に計算などができない場合を「算数障害」と判断します。
<LDの原因は脳の情報ルートにある>
LDは先天的な脳機能の問題であり、努力不足や親の育て方が原因ではありません。
遺伝的要因はあるとされてはいるものの、原因となる特定の遺伝子は見つかっていません。
親がLDだから子供も必ずLDを発症するなるわけではないし、その逆もあります。
図を見てもわかるように、「読み」と「書き」には異なる情報伝達、情報処理のルートがあります。
LDの子どもはこの情報伝達、情報処理のルートのうち、脳内のどこかのプロセスで問題が発生するために、特定の分野の学習が困難になると考えられています。
LDの症状をもつ人は、子どもも大人も人知れず苦労していることも多く見られます。
周囲の正しい理解と支援で、この症状をもつ人々が心地よく毎日を送れる社会であって欲しいものです。
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私自身、気管支喘息の持病があり、現在も服薬治療を続けています。
必要不可欠な服薬を止めることなく、西洋医学、中医学、予防医学
などのいいところを取り入れて、上手に薬を服用しながらも身体によい食べ物や飲み物を経口摂取することで、
心身ともにリセットできたら、若返りと同時に幸せも手に入るかもしれません。
こんな嬉しいことはありません。
多くの方がより健康な生活を送れるように、身近なところからできる健康情報を少しずつ発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。