うさぎの自然医療セミナーや開業準備で韓国旅行記を書けずにいる間に、

半島に緊張が走り、韓国には軍人民間人に犠牲者が出てしまう事態となり、

呑気に旅行記など書けないかと思いました。

(まだまだ安心できませんが…)

12年前から仕事で何度もソウルへ行き、友人知人も大勢いるので、

心配で堪りませんでした…。


夜にソウルについて、明けた2日目。

朝ご飯まで宿の周りを散歩しました。

この辺りは景福宮、昌徳宮2つの王宮の間にある閑静なお屋敷街で、

おしゃれなカフェやギャラリーも建ち並んでいます。


かささぎが街路樹で鳴いているのが見えます。

この鳥は韓国の国鳥で、朝鳴き声を聞くと縁起が良いといわれています。


宿に戻って朝ごはんは、アワビ粥に焼きサバ、ナムル、キムチ、岩海苔。

とても上品な味付けで、美味しくいただきました。


この日は、日本で予約を入れておいた韓医学ツアーへ。

ガイドさんが車で宿まで迎えに来てくれて、

まずは「許浚博物館 」へ向かいました。

許浚(ホ・ジュン1539~1615)は 、李氏朝鮮王朝の侍医を務め、

医学書「東医宝鑑 」を著した、韓国の医聖です。

「東医宝鑑」は日本には徳川吉宗の所望で持ち込まれ、

吉宗はこの医学書が広まるように廉価で買えるよう計ったということです。

さすが暴れん坊将軍!

博物館には許浚に関する資料はもちろん、生薬や当時の医療器具、宮中の内医院や、

街中の韓方医院の精巧な模型などがあり、見応えのあるものでした。


博物館の見学が終わり、続いて向かったのは韓方薬局。

ここで、韓方医に四象医説による体質診断をしてもらうのです。

四象医説とは、医師李済馬(イ・ジェマ1838~1900)が確立したもので、

人の体質を体格・性格・感情から太陽・太陰・少陽・少陰の4つに分け、

養生や治療を行うというものです。

夫は肝が強く肺が弱い「太陰人」、私は腎が強く脾が弱い「少陰人」と診断されました。

同じ「陰」なので、体に合う食べ物も共通したものが多く、献立に悩まずに済みますね。


ガイドさんとはここでお別れして、友人と待ち合わせ。

私がソウルのアニメーション会社で動画検査をしていた時に通訳兼事務をしていたS嬢です。

彼女に薬令市場に付き合ってもらって、韓国産のナツメ、クコ、サンザシを購入。

一緒にお昼を食べて(夫と私はアサリのクッパ、S嬢は純豆腐チゲ、それとみんなでチヂミ)
教会で合唱の練習があるという彼女とはお別れ。



はねうさ通信

写真はソウルの薬令市場です。

モノクロなのは、軽米写真館さんのスクエア写ルンです☆モノクロ のモニターを

務めさせていただいた為なのです。

籠いっぱいの生薬。札には「韓国」「韓国」と国産をアピールしております。