宮部みゆきさんの本を読んだことがなかったけど、本屋でこれを見つけた時、何だかすごく気になって手に取った。
居場所なんか、どこにもなかった――
気まぐれな悪意と暴力、蔑みと無関心が、いたいけな魂を凍りつかせる。 ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意・・・・・・ふるえる心が共振するとき、かつて誰も見たことのない世界が立ち現れる――。
早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、 同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。(内容紹介より)
気まぐれな悪意と暴力、蔑みと無関心が、いたいけな魂を凍りつかせる。 ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意・・・・・・ふるえる心が共振するとき、かつて誰も見たことのない世界が立ち現れる――。
早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、 同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。(内容紹介より)
今まで冒険物やファンタジー物はそこまで好んで読んでこなかったけど、これを読むと悪くないなって思う。
夢の中のような出来事に入り込むのもいいな。
でもこれは、夢の中のような話というよりダークファンタジーというのかな。
個人的に城田という女の子が好きだった。
周りにハブられながらも毅然とした態度を取り続ける少女。
家にだって居場所がない。
そんな彼女の言うセリフ
とても印象的だった。
ギリギリの所で均衡を保っているのだな、と感じる。
何もかも捨てて辛い現実から違う世界に行くのを願ってもそうはいかない、だけど、少しのきっかけを与えることで良く転がることがある。
少しのきっかけを相手がうまく掴んでくれればいい。
今回、初めて宮部みゆきさんの本を読んでみたけど好きな話だったのでもっと他の作品も読んでみたいと思った。
オススメは何だろう???