三秋 縋さん書き下ろし、原案loundrawさんの
小説。

loundrawさんをYouTubeの動画を見て
ファンになった人にはたまらない1冊。

原画展で限定販売されていた小説を読みました




あらすじ
2013年ソウタは人生のエアポケットでもいうべき場所に落ち込んでいた。
そんな時に「私のこと覚えてないですか?」と不思議な少女ユキに出会う。
帰る場所がない彼女をソウタは何も言わず匿ってやることにした。
ユキと同居していくうちに、ソウタの無気力は回復の兆しを見せ始めていた。
そして、ある日。唐突に、ソウタは選択を強いられることになる。
 
 一人の少女を犠牲にして、世界を救うか。
 世界を見捨てて、一人の少女を救うか。

ソウタとユキが運命を共にするようになるまでの42日の物語。





一人を犠牲にすれば世界が救われるなら
世界を救うほうを選ぶ。とすれば、
今まで見たことある映画や小説にありがちな
結末だ。
一人の命と、世界。冷静に判断すればすぐ
答えは下せる。

「これは想像力の問題なんだ」と小説に
出てくる、ある男が言っていたから
想像力を働かせて、その一人の少女について
思いを馳せてみた。

孤独を強いられ、自分の人生を犠牲にして
世界を救うために、ただ生きている。
でも、本当は誰かに愛されたい、誰かに
名前を呼んでもらいたい。
外の世界を見たい。
当たり前の事を、させてもらえない彼女の
事を考えると、、、
自分の任務を放り出して自由に生きたいと
願うのは至極当然のことで、きっと誰にも
責められない。

彼女がもし、自分だったら?

そんな事を考えながら読む話でした。