やっと読みました。

メフィスト賞を受賞した「冷たい校舎の時は止まる」





読む前は、この分厚い上下巻を途中でだれずに読めるか??と少し不安でした。
でも読んでみると、読後感はとっても爽やか!!
そこがすごいと思いました。


初めに驚いたのが、辻村深月という著者と同じ名前の女の子が出てくるところ。
それだけ、著者にとって大切な作品なんでしょう。


話は学園祭に一人の高校生が自殺するところから始まります。
その数ヵ月後、8人のクラスメートが登校すると、そこから不思議な世界に迷いこみます。
他に誰も登校してくる姿が見えない。
中に入ると外に出られない校舎。
止まった時計、、、。
初めは担任の先生のイタズラかとみんなは思うけど、それにしても異常すぎる。

じゃあ、いったい誰が???

職員室で見つけた、学園祭後にみんなで撮った写真の人数が一人足りないことに気付きます。
でも誰が居なかったのか記憶がない。ついでに自殺した生徒が誰かも記憶から消えています。
そして、この8人の中に自殺者が混じっていてその人物がこの世界を作り出したと仮説を立てるのです。

自殺したのはこの中の誰?なんでこんなことするの?

ある時が来ると一人一人消えていく場面はチョット怖いです。


私も一緒になって色んな推理をしながら読みました。
色々な伏線があるんです。
でも、最後にはその伏線がうまーくまとまっています。


少し、このお話に興味が沸いたら読んでみてください。

彼らと、冷たい校舎の中で過ごしてみるのもいい思い出になりますよ。