室町時代にタイムスリップし、見てはいけないものを見てしまった気持ちになった能。プロの能は初めて生で観ました。
曲が始まって、舞台上に全員揃った時の景色が美しくて息をのむ。
そして、音も立てずに花道に現れた山姥が恐ろしかった。気配がなく、後ろ姿がこの世のものではなかった。ゾーッと寒くなっておののいた。本物の幽霊に会ったらきっとこんな感じなんだろう。
現代語訳のパンフレットに目を落としたいのをグッと堪えて、想像力を働かせて観てみた。眠くならずに楽しめて、これが意外と理解できるものだった
何百年もの超ロングヒットになっているんだなぁ。
何百年もの超ロングヒットになっているんだなぁ。野村万作×萬斎の狂言も観れた。
演技と思えぬほどの演技と、愛嬌ある雰囲気の万作さん。太郎冠者が連れている12頭の牛が見えた。見えるはずないと思っていたのに、ノロノロと歩く大きな黒牛と、真っ黒になって落ちてくる雪と、美味しそうなお酒が見えた。
本当セクシーな萬斎さん。地の底から湧いてくるような声が聴こえるとドキリとする。目から何か出ていた。
さて、そうこうしているうちにみるみる京都が真っ白に。わたし、雪女確定となりて候~!!



