三方湖〝たたき網漁〟初漁の日にお邪魔しました。竹竿で湖面を叩き、冬眠で湖底に沈んでいるコイやフナを驚かせて網に追い込む伝統的な漁。
「バシッ!」と音を立て湖面に打ち付けられる竹竿。船と竹竿を自在に操る漁師さんの姿は詩的でカッコいい。
でも後継者不足や国のバックアップが十分でないために大変なことの方が多い。例えば三方湖でとれるウナギも、「絶滅危惧種にするのはいい、でも5年後に指定するからそれまでになんとかしてねとか、そういう予告があれば準備もできる。現場の声を聞かずに決定するからえらいことになるんや」と。そういう現実をもっと報道してほしい、と新聞記者の方に話しておられた。
さらに湖での漁は海より不安定だそう。
漁師さんたちは「わしらみたいなアホか、よっぽど好きじゃないとできませんわ」と誇らしげに笑う。
湖に出ると、常に湖面に目を凝らしポイントを見つける。水を読めるようになるまでに30年はかかるそう。
この日は水温は低いのだけれど酸素が薄いため、魚はとっても少ない様子。それでも「午前中で50匹はとれるわ」と頼もしい!




