本日(5/22)の2020年建築家住宅は、
『合併浄化槽』
イラストは、笠間市上下水道部下水道課HP http://www.city.kasama.lg.jp/gesuidou/index.html より
使用させていただきました。
大学を卒業して、ハウスメーカーに就職した後の研修で、初めて合併浄化槽を学んだことが、今でも
記憶にあります。
合併浄化槽は、馴染みのある方、ない方と ハッキリ分かれると思います。 都会暮らしから郊外へ
一戸建てを建てる方で、カルチャーショックを受ける方もおります。
そこで、合併浄化槽について馴染みのない方へ、分かりやすくまとめました。
・水洗トイレからの汚水(し尿)や台所・風呂などからの排水(生活雑排水)を微生物の働きなどを利用
して浄化し、きれいな水にして放流するための施設が、合併浄化槽です。
・公共下水道などが整備されていない地域で、トイレを水洗化するときに設置が義務付けられています。
・FRP(強化プラスチック)製の合併浄化槽本体は、半永久的に使えるとも言われており、実績として30年
以上経っても使用されています。
・浄化槽を適正に使用していても、1年間程度経過すると浄化槽の中に夾雑物や汚泥が溜まります。適正
な処理機能を確保するためにも年1回以上の清掃が必要になりますので清掃を行って下さい。
・非常のときを除き、電源は切らないでください。 合併浄化槽のブロワーは、合併浄化槽のばっ気槽内
に住みつき汚物を食べて分解している「好気性バクテリア」のために、空気を送っているのです。
・設置する浄化槽の大きさは、家の延床面積により決まります。(延べ床面積130㎡以下であれば5人槽
130mを超えれば7人槽、2世帯住居でお風呂と台所がそれぞれ2ヵ所あれば10人槽)
・合併浄化槽に補助金を出している自治体もあります。事前に確認することお勧めします。
注意点(洗剤)
・市販のトイレ用洗剤、中性洗剤はOK
・イオウ温泉系の入浴剤、カビ取り剤(塩素系のもの)は好ましくない。
・多少の漂白は問題なし、塩素系漂白剤の大量使用は好ましくない。
参考サイト 全国浄化槽推進市町村協議会 http://www.zenjohkyou.net/
笠間市上下水道部下水道課 http://www.city.kasama.lg.jp/gesuidou/index.html
新築先で、今は浄化槽でも今後、下水道へ変更される地区もございます。事前に市町村に
確認することをお勧めします。
メンテナンスもどこに頼んで良いか悩むところです。 隣近所に聞くのも、ひとつの手ですね。
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