三重學士会寮歌祭追悼慰霊祭(平成二十二年十月二十九日) | laphroaig-10さんのブログ

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祭のハシゴ、皇學館大学第49回倉陵祭祭典@記念講堂に引き続き寮歌祭慰霊祭@倉陵会館2階。


第四十九回皇學館大学倉陵祭祭典祝詞


是の高殿を厳の斎場と祓へ清めて、天津神籬刺立て招奉り坐奉る掛けまくも畏き天照坐皇大御神の大前に斎主皇學館大学教授本澤雅史恐み恐みも白さく、


常世の浪の重浪帰する伊勢の国倉田の山に聳建つ皇學館大学はしも、創立百三十周年・再興五十周年を迎へむとして、学舎は年々に満ち足らひ、学業は日に異に進み開きつつ有るは、専ら皇大御神の高き尊き大御恵に依る事となも嬉しみ忝み奉り、明治天皇国民の踏行ふべき教育の道の大本を示し給ふと明治二十三年十月三十日教育勅語を下賜ひしより百二十年に当る良き年の良き月の今日の朝日の豊栄登に第四十九回倉陵祭を執行ふ事とは成りぬ。


故学長伴五十嗣郎・実行委員長川端信也を始めて教職員・学生等大前に参集侍り、斎まはり清まはりて御食御酒海川山野の種々の味物を献奉りて拝み奉る状を平らけく安らけく聞食して、又奏で奉る歌舞の技をも米具し宇牟賀しと見曽奈波して、別ても今日より三日の間、神と人を結び、学舎と伊勢を結び、人の輪、心の輪を結び成さむと「結」との旗印を掲げ、伊豆の男建踏建びて行巡る樽神輿を始めて、学生等が身を練り心を鍛へ、智を積みて研究めたる種々の行事をもあな面白あな楽しと諾ひ給ひて、


此の祭に関係ふ諸人等に手の躓足の躓諸々の禍事無く、身は健全に事竟へしめ給ひ、明治天皇の教育勅語の随に各も各も直く正しく大御訓へに違ふ事無く天皇を仰奉り身を修め家を斉へ負持つ業に勤み励みつつ結びの力を協せ皇大御国の大御栄と四海万国の平安を弥進めに進めしめ給ひ、教授等は古を稽へ今に照らして研究教育の業に勤み励み、学生等は明き浄き真心以て神随の道を学び修めて、誠の道を踏み行はしめ給ひ、此学館を五十鈴の川の清き流れの弥遠永に、高天原に輝ける千木の弥高に立栄しめ給ひふべく、夜の守日の守に守り恵み幸へ給へと恐み恐みも白す。(平成二十二年十月二十九日奏)





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三重學士会寮歌祭追悼慰霊祭


神風の伊勢国倉田の山の美し所に聳え建つ皇學館大学倉陵会館を厳の斎庭と祓清めて神籬刺立て招奉り坐奉る南松雄命・常泉浩一命・甘糟勇雄命・横山秀吉命・熊野啓五郎命を始め全国寮歌祭に御由縁深き六十柱の御霊等の御前に斎主皇學館大学教授本澤雅史慎み敬ひて白さく、

明治・大正・昭和の大御代に有て旧制高等学校・大学予科の学生等は日に異に学生寮に共に起き居暮らしつつ世の喧騒を余所にして寮歌を歌ひつつ学業に勤み励みて在りけるを、その歌を今に受け継がむと催せつ全国寮歌祭は五十回、関西寮歌祭は四十五回を重ぬることとはなりぬ。故、諸人等若草萌ゆる倉田山、神代のままに花も咲き常世の重浪帰せる伊勢に相集ひ、大人の命等の樹て給ひし芳しき御功を仰奉り後の世までも語り継ぎ言ひ継ぎ行かむと慰霊の御祭厳しく仕奉らくと、


御前に御饌御酒種々の味物を献奉りて、上小沢敏行・木村元三・木元三雄を始め関係ふ諸人等参集侍りて太玉串の執々に拝奉り、又各も各も寮歌を歌ひ奉る状を幽世ながら御心も平穏に諾ひ聞食して、


今も将来も寮歌祭を照らし導き給ひ、平成の御世の学舎に集ふ若者等の心々に在りし日の御想ひを審らに伝へ給ひ、皇学の道を始めて世界の大勢にも遅るる事無く広く遍き学業を弥栄えに栄えしめ給ひ、今日集へる諸人等に大人命等の大き御力を蒙らしめ給ひ、曽て御霊等が春は繚乱の花の下、秋は清けき月影を浴びて歌ひける諸々の寮歌を更に後世までも歌ひ継ぎ伝へ行くべく夜の守日の守に守り恵み給へと慎み敬ひて白す(平成二十二年十月二十九日奏)