さて、応用編です。

そうは言っても書くのは一局だけなのですが笑

書きたい局面は多いけど、タイトルに合っていなくて一緒に書けない。

もしくは、そもそも一局にかける文量が多いから読みにくくなる。

その辺り原因でストックばかり溜まっていきますね。

まあ嬉しい悲鳴なんですけど笑

じゃあ、早速見ていきましょうか



これは半年ほど前の牌譜からなのですが、生放送した時面白かったと言ってもらえたので紹介していきます。

状況は南3局。断トツの上家がいるものの、なんとか2着で凌いでるところ。

そこに引いてきたこの3p。

こんな牌ツモ切るという人がほとんどかもしれませんが、この牌実は切れません。

注目ポイントは先ほど述べた断トツの上家が前巡にドラの6sを捨てたことです。

上家目線で考えると点棒に余裕のある状況でドラをツモ切るということは、高確率でテンパイしていると推測出来ます。

深い巡目で他家に鳴かせることも考えにくいので、悪くても良い形の1シャンテンでしょう。

そのため上家に無筋の3pは切れない。こういうわけです

そうは言っても自分の形は悪くないので、ドラの6sが入れば3pを押すつもりでとりあえず筋の7sを切りました



しかし、次巡に7mを引いてきて諦め降り。

テンパイ気配の上に無筋を2筋は流石に押せませんからね



上家は想像の通りテンパイでした。3面張で広い受けですね。

…………まあ、フリテンですけど

そこまでは知りません笑

この局はそのまま降りに回るわけですが、もう少し話は続きます



トップが遠く2着目の自分としては無理なく局を消化したいところでした。

そこに考え得る最悪の親リーがかかり苦笑い。

下家もライバルのリーチということで押し返しています。まあ当然ですね

自分はというと3pツモから降り気味に打っていたので、ここでも無理せず降りています。

大抵の場合2人によって決着がつきそうですが、思考停止はしないで自分の利になる行動を考えましょう

現状考えられる決着は親の和了。下家の和了。

上と自分が降りていることも踏まえると後は流局することですね。

それではパターン別に自分のメリットデメリットを整理します。

まず親の和了ですが、ツモられると大体3着まで落ちるでしょう。

そのうえ連荘になるので、局も南3局のまま変わらない。

ラスのリスクが増えそうなこの結果は避けたいところです。

次に親のロン。上と自分が降りているので振るとすれば下家です。

安い和了なら2着のままですし、7700より高ければ下の飛びで終了になるでしょう。

その場合は3着になりますが、トップが遠いことを考えるとラスにならないこの結果は悪くありません。

下の和了はツモでもロンでも鳴いているのでそこまでは高くなさそうです。

つまり、2着のままオーラスに進める可能性が高いです。

ラスのリスクも少なく、2着も見える。これが最高の決着ですかね。

流局も悪くないけど、南3局のままですからラスのリスクが増えて微妙かな

まとめると親のツモ。この決着だけは避けたいということが分かります

他は悪いとまで言えない。むしろ良い結果もあることに気づきたいですね

さて、ここまで言って気づくことはありませんか?

何故自分が親リーが来てすぐの場面じゃなく、この中途半端な場面を選んだのか……



その答えがこれです。7mポン。

今までの話を踏まえるとそう難しいことではありません。

悪い結果は親のツモだけなので、それならその結果にならないように動く。

つまり、親にツモらせなければ良いという話です。

7mをポンすれば下にまた和了のチャンスが生まれます。

これは間違いなくプラスでしょう。

そして、もしあがれなくて放銃しても悪くないのは確認済み。

自分の和了のためでなく、この機会を作るためのポンというわけです。

こんな風に自分のメリットを把握しておくことで出来る行動があります。

それに気づくためにも頭は常に働かせておきたいですね



ちなみにこの局の結果は流局でした。

気になる親のテンパイは……ほう、3枚切れの中単騎。






全くフリテンとか空テンリーチとか普通の麻雀させてーな