~イタリア旅行7日目 in ヴェローナ(7/29)

エルベ広場からコスタ門をくぐると…

シニョーリ広場(Piazza dei Signori
シニョーリとはイタリア語で紳士という意味。
直訳すれる、紳士の広場。
すなわちち中世の政治の中心だったってことのようです。

お隣のエルベ広場は生活の場、こちらは政治の場ってことで…
エルベ広場とは全く雰囲気が違ってて…とても静か~。
観光客以外あまり人がいませんでした。
お天気も良くなかったしね~。



このシニョーリ広場にある建物を左周りでご案内しますと~

まず、正面の建物はスカラ家の宮殿(
Palazzo del Podestà)
カングランデ館と呼ばれているようですが…
スカラ家のアルベルト1世( Alberto I della Scala)により建設され、
スカラ家の住まいとなった宮殿だそうです。

ここには、ダンテ、ジョットGiottoやヴァザーリ(Vasari)なんていう
著名人も滞在したんだとか…

現在は、県庁舎として使われているそうです。

入口の上、
イタリアの国旗の下には…
どこかで見た…翼を持つライオンのプレートが…ありました。
これってヴェネツィアの守護聖人マルコの象徴…

ヴェローナは15世紀の初め(1405年)にヴェネツィアの支配下にあったそうです。
…ということで、ここシニョーリ広場やエルベ広場には翼を持つライオンがたくさんあります。

建物の上に見られるMの字のような形は皇帝派に属しているって証だそうです。
ちなみに教皇派はMの字ではなくてただの四角い形なんだって~。
皇帝派か教皇派かは、屋敷の上の部分を見れば分かるってことだけど…ホントかな~(笑)



スカラ家の宮殿の左隣の黄色い建物は…
(上の写真ではちょっとしか見えませんが…左の建物)

ヴェローナで最も美しいルネッサンス建築と称賛される
ロッジア・ デル・コンシリオ
Loggia del Consiglio
15世紀末(1476年)に市議会の場として建てらたそうです。
8つの美しいアーチと両開きの窓があるこの建物は、
設計はフラ・ジョコンドFra' Giocondo )っていう人。

建物の上にある5体の彫刻は…
イタリアの名士
カトゥルス(Catullo、プリニウス(
Gaio Plinio Secondo)、マルクスEmilio Macro )、
ヴィトルヴィウス(Marco Vitruvio Pollione)、コルネリウスネポス(Cornelio Nepote
すべて、アルベルト・ダ・ミラーノ(Alberto da Milano)って人の作品のようです。


(この写真はwikipediaからお借りしました)


広場中央にあるのが…

詩人ダンテ・アリギエーリ(Dante Alighieri)の像。

ダンテさん、もともとフィレンツェ出身ですが、故郷フィレンツェで政権争いに巻き込まれ~追放されて、
ここヴェローナで亡命生活を送っていたそうです。
その亡命生活を助けていたのがスカラ家なんだって~。
そういうわけで、ダンテさんは、スカラ家の宮殿でお暮しだったのね~。

有名な「神曲」の一部はここで執筆したとか…



ダンテ像後方にある、アーチ型の門の上にちいさなボールを持って佇んでいる、
見落としそうな小さな石像は…
ジローラモ・フラカストロGirolamo Fracastoroという
ヴェローナ出生のルネッサンス期の科学者の像
だそうです。
伝染病のコンタギオン説(接触伝染説)を提唱したことで有名なお方だそうです。

彗星が太陽と反対の方向に尾を引くことを観測したのも彼だって~。




面白いことに、「このアーチの下を潜る、最初の正直者の頭上にジローラモのボールが落ちる」という伝説があるそうです。
まだ落ちていないということは、みんな嘘つきってこと?(笑)
でも~このボールが本当に落ちてきたら…大けがだ~。
あれ?これって~日本のことわざの…
「正直者は馬鹿を見る」ってこと





上の写真のピンクの建物は…
これは~わかりません(笑)
建物は16世紀のもののようですが…
1階にはリストランテ「アンティコ カフェ・ダンテ」Antico Caffe Dante)あります。

そのまたお隣、スカラ家の宮殿の正面の建物が下の写真ですが…
これもわかりません(笑)
こちらも1階にはトラットリア「インペロ」IMPERO)があります。


イタリアって、ほんと素敵なカフェがたくさんあるのに…
一度も行ってない~


ツアーだとなかなか自由時間がなくって…
とっても残念。

シニョーリ広場、まだまだ続きます…



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