~イタリア旅行5日目 in フィレンツェ(7/27)

カンポサント(Camposanto monumentale)
カンポサントというのは、お墓・納骨堂のこと。
大聖堂の北側あります。

城壁沿いに建てられた真っ白な長い壁と緑の芝生、そして青い空。
まるで絵に描いたような、このコントラストが素晴らしい~




1277年にジョヴァンニ・ディ・シモーネにより工事が着工され15世紀に完成。

入口は2つありますが、向かって右側の入口の上には
1350年に制作されたニーノ・ピサーノ派によるゴシックの
*1装飾壁龕に
聖母子像を囲む4人の聖人と跪く寄贈者の彫像が置かれています。
*1装飾壁龕(そうしょくへきがん)とは、壁・柱の垂直面につくったくぼみ。
彫刻などを飾る。ニッチのこと





中に入ると長方形の中庭を繊細な4連窓が合わさったアーチが連続する美しい
ゴシック様式の回廊が囲んでいるんだって~。

中庭の土(多分緑の芝生の土だと思うけど)は、十字軍の時代に遠くパレスチナのゴルゴダの丘(キリストが処刑された場所)から運ばれてきた土が大量に入れられたそうです。
どうやって運んだのかは、わかりませんが多分大変だったと思います。
遠くゴルゴダの丘に土を運び入れたのは…

腐敗した死体はキリスト教美術では「トランジ」と呼ばれ、
一番恐ろしい死の表現であったそうですが、
キリストが処刑されたゴルゴダの丘の土に埋葬されると
遺体は一晩で骸骨になると信じられていた為だそうです。

ここには、日本のお墓とは違い、回廊の壁と床面にいろいろな人の墓碑が
埋め込まれているそうです。
そして、ここでの見どころは、回廊に描かれているフレスコ画なんだそうです。
この建物は1944年、第二次世界大戦でアメリカに爆撃されて壊滅的な状態になったそうで、
もちろんフレスコ画も瓦礫の山に…
その瓦礫の山になったひとつひとつのかけらを大切に保存し、
細かいジグソーパズルを作るように、ひとつひとつ組み合わせ、
気の遠くなる作業の後、フレスコ画が修復され、公開されています。
今現在も、コツコツと修復作業がつづいているそうです。

いろいろ調べていましたら、ここ、カンポサントというのはお墓っていうよりは、
美術館のようですね~。

カンポサント(Camposanto monumentale)
H.P  http://www.opapisa.it/it/la-piazza-dei-miracoli/camposanto-monumentale/ledificio.html



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