お久しぶりです、らぷらすです。今年ももう終わる、ということで今年のTeleが素晴らしかったので、自分で思い出に浸りながら、緩く文章を書いていきたいと思います。なお、この記事は、Tele Tour 蟲 幕張メッセ公演のネタバレを一部含みますので、今後参戦される方はご注意ください。
1. 残像の愛し方
2025年の初頭、ツアータイトルを発表するニュースが飛び込んできた。その名は「残像の愛し方」で、このタイトルだけで考察している時間がいつも楽しい。残像って、過去のことかなって、ぼんやりと思っていた。そして2月の末には、アルバム発売発表、新曲が7曲収録、「残像の愛し方 アフターパーティー」開催発表、グッズの「詩の形 九選 第二稿」に顔を出す「砂漠の舟」といった情報がやってきた。このライブ前特有の盛り上がりが大好きで、心の高揚は今でも鮮明に残っている。いつまでも、ライブ前1週間からライブ翌々日くらいをループする人生がいいなって思う。
そして、3月1日、ツアー「残像の愛し方」が高松festhalleでスタートした。このツアーの特徴は、アルバム「残像の愛し方、或いはそれによって産み落ちた自身の歪さを、受け入れるために僕たちが過ごす寄る辺のない幾つかの日々について。」に収録された新曲7曲のうち「サイン」を除く6曲を披露したことだろう。最初は少し困惑したが、いくつかライブに参戦していくうちに、そのセットリストの美しさに驚かされた。特に、高松公演で聞いた、「砂漠の舟」にはこれまでにない衝撃を与えられたことを今でも肌で覚えている。
「箱庭の灯」から「残像の愛し方」にかけて、喜多朗が「Teleの音楽は、谷口喜多朗自身のカウンセリングである」旨のMCを繰り返していた。この考え方がすごく好きで、Teleの音楽をこの立場で見ると、歌詞が更に深く感じる。「あなたの言葉が造った世界を愛せばいい。」「君が君であるならずっと箱庭の灯。」「愛し方なんてずっと間違い続けよう。憎み合うように踊りましょう!」といった歌詞たちは、その象徴であるし、この言葉たちは喜多朗を救うとともに、多くのTeleファンを救っている。私も、この言葉があるから、Teleの存在があるから、2025年を頑張れた気がしている。特に横浜アリーナ公演のカーテンの演出は、Teleの過去と、それに対する愛を具体的に表したものだと思って、大好きだ。
4月20日の衝撃的な横浜アリーナ公演の後、4月23日にアルバム「残像の愛し方、或いはそれによって産み落ちた自身の歪さを、受け入れるために僕たちが過ごす寄る辺のない幾つかの日々について。」がリリースされた。21曲も収録されたこのアルバムは、「箱庭の灯」「残像の愛し方」を通した名医・Teleによる喜多朗へのカウンセリングをまとめた、タイトルにある通りの喜多朗の今と昔を額縁にしまったような名盤だと思う。同日に行われた「残像の愛し方 アフターパーティー」はバースデイを2回やったり、喜多朗がソロギターを披露したり、特別感満載の最高公演だった。
2. 2025年に出た新曲たち
アルバムの曲たちは、残像の愛し方ツアーでの主役を飾っていて全部大好きだ。このアルバムについては、時間がある時に「残像の愛し方」とは、という記事にしようと思っている。少しだけ話すと、特に「砂漠の舟」はTeleらしさを詰め込んだ超特大宇宙規模の最強名曲だと思う。「箱庭の灯」の武道館を通して、過去を受け入れられたから書いたって、MUSICAのインタビューで言っていて、この曲のことを個人的に「箱庭の灯から残像の愛し方への渡し舟」と呼んでいる
アルバムに7曲も新曲が入っていたのに、それ以外にもたくさん新曲がリリースされた。残像の愛し方が終わってからまもなく、「タコピーの原罪」のED曲「がらすの線(アニメサイズ、1-5話)」と「硝子の線(フルサイズ、6話)」が出た。この曲に対して喜多朗が「タコピーに投影した自分の姿」と言っていたのが印象的で、これを思って聴くと泣けてくる。この曲をライブで披露した時の喜多朗の表情が、消えた目の光が、等身大の喜多朗の過去を見ている気がして、涙を堪えられない。この曲は、「感動」といった言葉に感情をまとめるのは、喜多朗にも「タコピーの原罪」にも失礼だと思うが、良い語彙が見つからないので「感動」ということにする。とにかく「心が動く」感覚があるし、Teleをもっと知って、愛していきたいという感情になる。
その次に出た曲が「サマードッグ」で曲調は「硝子の線」と真逆だから喜多朗の音楽は本当に幅広いと思う。いい意味で、「本当に作曲家は1人なのか?」と疑う今日この頃である。こういう、何かに喩えたラブソングは好物である。MVがふざけ切っていて、めちゃくちゃ面白くて大好きだ。夏フェスで何回か聴いたが、イントロからテンションが狂うタイプの曲で、大好き。
「あいでいて」はオートチューンが特徴的で、これまでのTeleには少ない感情を歌っている名曲、「蟲」はツアーの表題曲で、個人的にはこれまでのTeleを1冊の図鑑にまとめたような曲だと思っている。まだこの辺がメッセージを持つツアーが終わっていないので、詳細は割愛しようと思う。
3. フェス、対バン、学祭
今年のTeleはたくさんライブをした(ワンマン14、フェス15、対バン2、学祭3、計34)。特に学祭に3本も出演したのが嬉しい。やっぱり大学生に響く歌詞だと思うし、学祭文化の中で輝くTeleは本当に素晴らしい。フェスのセトリも、回によって変わっていて、例えば5月の末に「花筏」をやったり、深夜に「鯨の子」「砂漠の舟」をやったり、後述のロックバリバリフェスも出演したり、場所に馴染むセトリが増えてきて、毎回違った気持ちで参戦できて、もう「逃せるフェスはない!!!!!」と思っており、私の手帳と財布が悲鳴をあげている。ここでは、筆者が参戦した中で、特に思い出深いものを2つ語っていく。
まずは7月5日に鳥取県米子市で開催されたSign's Fest.である。この日の同じステージの出演者はSiM、04 limited sazabys、THE ORAL CIGARETTESとバチバチロックバンドたちで、本人も「一瞬、何かの間違いかと思いましたが出るからには全部ひっくり返して帰りたいと思います。」と言っていた。実際、全部ひっくり返して帰ったからめちゃくちゃカッコ良くて大好き。あの日のブルーシフトは、一生思い出。
次に、11月2日に開催されたWASEDA ARENA SUMMIT vol.6。これについては単体でブログを書いているので、ぜひご覧いただきたい。母校でやったライブで、喜多朗が愛を語ってくれたのが嬉しい。ぜひ来年も、っていうのは流石に贅沢だけど、学祭ライブには必ず足を運びたいと思う。
4. ツアー「蟲」のスタート(ネタバレあり)
12月13日、Tour「蟲」の1公演目が幕張メッセでスタートした。まだこのライブの意味を解釈しきれていないので、直後に書き忘れていた感想を少しだけ書こうと思う。個人的に、特筆すべきは「サポートメンバーが増えたこと」だと思う。素人なのでよくわからないが、おかげで音楽の奥行きが増えた気がしている。これ以外にも、特に楽曲と楽曲の間の楽器隊の繋ぎが、めちゃくちゃに素晴らしくてずっとテンションが上がっていた。特に「シャドウワークス」から「砂漠の舟」の繋ぎ方は今でも余韻が残っている。来年のツアーも楽しみだ。
5. 終わりに
この1年、「残像の愛し方ツアー」「アルバム発売」「タイアップ」「蟲ツアー開幕」と盛りだくさんで、新曲はなんと11曲もリリースされた。本当に、最高の1年で、Teleへの愛が深まった気がする。そして、「残像の愛し方」あるいは「カウンセリング」という言葉はTeleの全てを読み解くキーワードだと思った。
来年も、Teleを心から愛する1年になることを確信している。予想しても全く予想外なことをやってファンを驚かせてくるTeleに、妄想だけで心が躍っている。良いお年を。とにかくツアーが楽しみ。