ランポールの部屋 -2ページ目

ランポールの部屋

英語、教育、グローバリゼーション・・・・今を生き抜くヒント

今日は、文部科学省から戦略的資金を受ける「スーパーグローバル大学」の選定大学が発表されました。今後10年間に亘って、世界に通用する大学作りを支援するために多額の税金がつぎ込まれます。文部科学省って、「スーパー」っていう言葉がすごく好きみたいですね。スーパーイングリッシュランゲージハイスクールとか、スーパーグローバルハイスクールとか・・・。先進的な学校(高校や大学)にまず資金を与えてお手本を作り(他を「超える」学校を作る)、他の学校がそれに倣うようになってもらいたいということでしょう。スーパーという言葉ひとつにも、政府が持つ教育改革像が浮かび上がってきます。

教育における資金供給は、教育の方向を変える「行動修正(Behavioral Modification)」の役割を果たします。政府(とその後ろにいる経済界)が目指す国の形を実現していくためには、教育を変えることが一番効率的でしょう。政府が決めた基準で教育改革案を選定しようとすれば、おのずと政府の意向に沿った改革案を各学校は提出するでしょう。資金の提供によって、学校の教育活動内容をコントロールすることができるのです。

政府と経済界が目指す国の形が、個人の人生にとって最良のものとは限りません。経済主導の教育改革によって、もっと大切な教育的要素・・・思いやり、共感力、社会的使命感など・・・が置き去りになってしまうかもしれません。もしそうならば、今ある教育改革が、自分の子供たちにとって本当に良いものなのかどうか、一人一人が考えていくことが大事ではないでしょうか。

「スーパー」という言葉の中に、教育が本質的に持つ「優しさ」を私は感じることが出来ませんでした。