告白 町田康 ★★★★★
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人ははぜ人を殺すのか。というテーマで昔本当に大阪のカワチであった事件をモチーフにしているそうだが、もー、洞察がすごいと思った。町田康初めて読んだけれどすごい気に入った。違う本もぜひ読んでみたいと思う。
 
主人公の熊太郎、これでもかって言うほどのダメ男。根っからの悪人ではないのだけれど、ダメダメ男。
でも、この人の考える事に深く共感してしまったりして、こんなにダメ男の気持ちが分かる私って、どうなんだろう?って心配になった。
途中出てくる、弥五郎。この男もダメ男だけれど、恋しそうになった。傍に居たら好きになってしまったと思う。
違う境遇に生まれていたらきっと才能を発揮できて幸せになれたろうに。人の幸せ不幸せって、ある程度生まれたときに決まってる気がする。特に昔は。不幸な生まれから幸せになれた人ってよっぽどの強靭で自分を信じれたのだろうな。
不幸な身の上を嘆いている人は嫌い。でも不幸の身の上で強く生きている人は好き。
弥五郎はダメダメ男になってしまったけれど、私が傍に居たらきっと更生させたわ、と思った。
 
 
人生についても恋愛についても友情についても人付き合いについても考えることのできる面白い小説、河内10人斬りという残酷な事件でも読後感も悪くないのは遠い昔の出来事と思えるからかな。
MY BEST10に入るかなりお勧めの一冊。すごいぜっ町田康!
ただ、好き嫌いがあるかも。割と男性向けかな~とも思う。
 
 
 
 
永遠の仔 天童荒太 ★★★★
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古本屋でふと見つけて読んだ本だが、衝撃でした。胸の苦しくなる本だったし、テーマも重かったけれど、とても良かったとおもう。
子供の視点から見た世界がよかった。
自分が守るべきものの順位を間違えると取り返しの付かない事になる。
それは一度でも間違ってはいけないのだなあと思った。
小説としても、最後にあ、っと思うような場面があり、楽しめたし、ただ、傷ついた子供達には幸せになってもらいたいと思っっていたのにそれが叶わず残念だったがでもそれがいっそう現実味があったかも。
切ない小説だった。
 
 
私の男  桜庭一樹 ★
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直木賞受賞作ってことでブックオフで買ってきて読みましたが、これはちょっと受け付けない。
つまらないわけじゃない、小説としてはたいくつすることもないし、迫力あるシーンもあった。
ただ、ストーリーとして予測が付くところが多かったな。こうなるんだろうな、こう言うんだろうな、みたいな。
 
小説だったら残虐でもタブーでもたいていのテーマは受け入れられるが、でもこのテーマはちょっとひどい。
肯定的に書いているわけではないけれど、想像すると気持ち悪くなるような内容だった。
しかも、何が言いたかったのかもよく分からないし、本を読んで何かを考えるきっかけにもならなかったし。
良い人が不幸になり、主人公である父娘は、自分たちの今を守るためなら手段を選ばない。
主人公に共感できる部分が皆無だった。
また、最後まで腑に落ちない部分もあったし、なんでこれが直木賞?って思った。
高尚な人には解る何かがあるんだろうか?しかし凡人の私には全く解らない。この人の小説はもう読まないだろう。
 
 
おまけ
なんかすごいと思った