このRobinsonであるが,プロジェクト開始のきっかけは,Game Developers Conference 2015で発表された,CrytekのVR技術デモ「Back to Dinosaur Island」(以下,Island 1)であるという(関連記事)。
Island 1のキービジュアル。すべてはここから始まった
Robinson: The Journey
恐竜をテーマにしたこのVR技術デモは,簡単なインタラクティブ要素をともなったデモにすぎなかったのだが,体験者からは好評を得られたため,新たなデモである「Back to Dinosaur Island 2」(以下,Island 2)の制作に着手したそうだ。
Island 2では,インタラクティブ要素をさらに強化し,簡単ではあるがゲーム的な要素を入れてみたところ,制作途中から大きな手応えを感じるようになり,このVR技術デモを正式にゲーム開発プロジェクトへと昇格させることになったのだと,Vitz氏は述べていた。
Island 2のイメージ。空を飛ぶ翼竜と墜落した宇宙船など,Robinsonに通じる要素は,ここですでに構築されていたのだ
Robinson: The Journey
さて,そのIsland 2だが,本稿執筆時点で最新版のCRYENGINEで開発されたもので,AMDのVR制作支援ミドルウェア「LiquidVR」にも対応したものになる。会場では,AMDの新GPUである「Radeon R9 Fury」を2基搭載するコンパクトなゲームPC「Project Quantum」でデモプログラムを動作させ,表示用のHMDには,Riftの第3世代試作機「Crescent Bay」を使用していた。
Robinson: The Journey
Island 2を動作させていたのは,Radeon R9 Fury×2搭載の小型ゲームPC,Project Quantumだった
Robinson: The Journey
Island 2を体験中の筆者。装着しているHMDはOculus VRのHMD試作機であるCrescent Bayだ
前作であるIsland 1は,恐竜の通り道に迷い込んだプレイヤーが,巨大昆虫のちょっかいをうけながら,草食恐竜や肉食恐竜の生態を観察するといった内容で,とくにストーリーのようなものは存在しなかった。
Island 1は,恐竜達の生態を観察するという内容で,とくにストーリー要素はなかった
Robinson: The Journey
一方,その続編となるIsland 2は,崖を登っていく途中で,翼竜に襲われるという,ドラマチックなストーリー展開をともなうものとなっている。
Island 2の1シーンより。翼竜の襲撃というゲーム的な要素が取り入れられている
Robinson: The Journey
崖を登る操作には,有線ゲームパッドの「Xbox One Controller」を使用。ゲームパッドの左右アナログトリガーを両方引くと,崖にかけられたワイヤーを登っていくという仕組みになっていた。崖の途中にはワイヤーの分岐点がある。どちらに行くかを選択するには,片方のアナログトリガーから指を離してから,行きたい方向のワイヤーに視線を向けて,再びアナログトリガーを押すという動作が必要だ。イメージ的には,左右のアナログトリガーを押し込む操作が,左右の手による掴み動作に連動しているような感覚だった。
さて,そうしてワイヤーで崖を移動していると,崖上から次々と飛び降りてくる翼竜の大群に遭遇したり,翼竜の巣に迷い込んでしまい,卵を奪いに来た盗人と勘違いされて翼竜に威嚇されたりするもする。とはいえ,反撃するような要素はなく,あくまでもスリルを味わうだけのデモだ。
Robinson: The Journey
Robinson: The Journey
テーマパークのライドアトラクション的な展開のIsland 2だが,Vitz氏は過去に,米国のUniversal Studiosでスパイダーマンのアトラクションを手がけた経験があるとのこと。もしかしたら,Vitz氏のそうした経験が,Island 2にも生かされているのかもしれない。
翼竜を目で追ったり(左),上から岩を落としてくる翼竜を見上げたり(右)している筆者。サウンドもリアルで,羽ばたく音が背後から聞こえると,ついそちらを向いてしまう
Robinson: The Journey Robinson: The Journey
翼竜に驚かされながら崖の上に到達すると,眼の前にはVRコンテンツならではの,広大なパノラマビューが広がっている。そこには空や水辺,木々といった大自然だけでなく,巨大な宇宙船の残骸も転がっている。あれはいったい……,というところでデモは終了した。Vitz氏はIsland 2のことを,「Robinsonにつながるティザー的なVRデモ」と説明していたが,言い得て妙,といったところである。
Robinson: The Journey
自然表現のリアリティこそ,CRYENGINEの真骨頂だ
Robinson: The Journey 水辺や空,植物といった要素は,長年Crytekが力を入れて表現してきたグラフィックス要素だけに,VRになっても安定して高い品質を誇っている。翼竜の表現も見事で,巨大な鳥のような動きや羽毛のない皮膚の質感が,リアルな存在であるかのように見えていた。
あくまでVR技術デモであるとはいえ,ゲーム的なドラマや世界観をともなった作品という印象で,Robinsonへの期待を高めるには十分なものだったと思う。ゲーム本編の完成が,今から楽しみだ。
Island 1のキービジュアル。すべてはここから始まった
Robinson: The Journey
恐竜をテーマにしたこのVR技術デモは,簡単なインタラクティブ要素をともなったデモにすぎなかったのだが,体験者からは好評を得られたため,新たなデモである「Back to Dinosaur Island 2」(以下,Island 2)の制作に着手したそうだ。
Island 2では,インタラクティブ要素をさらに強化し,簡単ではあるがゲーム的な要素を入れてみたところ,制作途中から大きな手応えを感じるようになり,このVR技術デモを正式にゲーム開発プロジェクトへと昇格させることになったのだと,Vitz氏は述べていた。
Island 2のイメージ。空を飛ぶ翼竜と墜落した宇宙船など,Robinsonに通じる要素は,ここですでに構築されていたのだ
Robinson: The Journey
さて,そのIsland 2だが,本稿執筆時点で最新版のCRYENGINEで開発されたもので,AMDのVR制作支援ミドルウェア「LiquidVR」にも対応したものになる。会場では,AMDの新GPUである「Radeon R9 Fury」を2基搭載するコンパクトなゲームPC「Project Quantum」でデモプログラムを動作させ,表示用のHMDには,Riftの第3世代試作機「Crescent Bay」を使用していた。
Robinson: The Journey
Island 2を動作させていたのは,Radeon R9 Fury×2搭載の小型ゲームPC,Project Quantumだった
Robinson: The Journey
Island 2を体験中の筆者。装着しているHMDはOculus VRのHMD試作機であるCrescent Bayだ
前作であるIsland 1は,恐竜の通り道に迷い込んだプレイヤーが,巨大昆虫のちょっかいをうけながら,草食恐竜や肉食恐竜の生態を観察するといった内容で,とくにストーリーのようなものは存在しなかった。
Island 1は,恐竜達の生態を観察するという内容で,とくにストーリー要素はなかった
Robinson: The Journey
一方,その続編となるIsland 2は,崖を登っていく途中で,翼竜に襲われるという,ドラマチックなストーリー展開をともなうものとなっている。
Island 2の1シーンより。翼竜の襲撃というゲーム的な要素が取り入れられている
Robinson: The Journey
崖を登る操作には,有線ゲームパッドの「Xbox One Controller」を使用。ゲームパッドの左右アナログトリガーを両方引くと,崖にかけられたワイヤーを登っていくという仕組みになっていた。崖の途中にはワイヤーの分岐点がある。どちらに行くかを選択するには,片方のアナログトリガーから指を離してから,行きたい方向のワイヤーに視線を向けて,再びアナログトリガーを押すという動作が必要だ。イメージ的には,左右のアナログトリガーを押し込む操作が,左右の手による掴み動作に連動しているような感覚だった。
さて,そうしてワイヤーで崖を移動していると,崖上から次々と飛び降りてくる翼竜の大群に遭遇したり,翼竜の巣に迷い込んでしまい,卵を奪いに来た盗人と勘違いされて翼竜に威嚇されたりするもする。とはいえ,反撃するような要素はなく,あくまでもスリルを味わうだけのデモだ。
Robinson: The Journey
Robinson: The Journey
テーマパークのライドアトラクション的な展開のIsland 2だが,Vitz氏は過去に,米国のUniversal Studiosでスパイダーマンのアトラクションを手がけた経験があるとのこと。もしかしたら,Vitz氏のそうした経験が,Island 2にも生かされているのかもしれない。
翼竜を目で追ったり(左),上から岩を落としてくる翼竜を見上げたり(右)している筆者。サウンドもリアルで,羽ばたく音が背後から聞こえると,ついそちらを向いてしまう
Robinson: The Journey Robinson: The Journey
翼竜に驚かされながら崖の上に到達すると,眼の前にはVRコンテンツならではの,広大なパノラマビューが広がっている。そこには空や水辺,木々といった大自然だけでなく,巨大な宇宙船の残骸も転がっている。あれはいったい……,というところでデモは終了した。Vitz氏はIsland 2のことを,「Robinsonにつながるティザー的なVRデモ」と説明していたが,言い得て妙,といったところである。
Robinson: The Journey
自然表現のリアリティこそ,CRYENGINEの真骨頂だ
Robinson: The Journey 水辺や空,植物といった要素は,長年Crytekが力を入れて表現してきたグラフィックス要素だけに,VRになっても安定して高い品質を誇っている。翼竜の表現も見事で,巨大な鳥のような動きや羽毛のない皮膚の質感が,リアルな存在であるかのように見えていた。
あくまでVR技術デモであるとはいえ,ゲーム的なドラマや世界観をともなった作品という印象で,Robinsonへの期待を高めるには十分なものだったと思う。ゲーム本編の完成が,今から楽しみだ。