こんにちは。語学教師azです!
立ち上げたばかりのこのブログに書きたいことたくさんあるのですが、今回はアメリカで語学教師の仕事のことを、私の経験も加えて紹介したいと思います!
語学(英語)教師は英語で
ESL Teacher/Instructor
といいます。
ESL は、English as a Second Languageの略で、
その名の通り第二言語としての英語を教えるのが仕事。
一言に英語といっても、目的やゴールによって教える内容や教え方も違ってきます。
大学付属や私立の語学学校では国外からの留学生を対象に、コミュニティーセンターや教会などでは主に移民の方を対象に教えます。
例えば私が大学院卒業直後に働いたアイダホの学校では、主にメキシコからの移民(成人)を対象に、読み書きの基本から教えていました。
ここの生徒さんたちの大半は、自国での基礎教育がままならずにアメリカに移住した人ばかりで、母語のスペイン語でさえも、話すことはできても高度の読み書きができない人もたくさんいました。
そんな彼らの目標は、スペイン語に頼らずに英語を使って普通の生活ができるようになること。
文法など言語のルールなどは最低限に抑え、アルファベットの書き方からフォニックスを使ったスペリングの練習をしたり、子供の学校や病院での会話から仕事の探し方など日常生活に直結した知識と内容を教えるのが仕事でした。
大学付属の語学学校では、とにかくアカデミックな英語を教えます。
生徒さんは、国外からやってきた留学生が大半。アメリカの大学や大学院に行きたい人が入学に必要な英語力を養ったり、大学生が長期の休みを利用したり休学したりして短期(3ヶ月〜1年)で英語力を上げるための学校です。
教えるクラスは、スキル毎に別れています。
例えば大学院在学中にチューターとして働いたのが大学付属の語学学校でも、現在の学校は私立(非営利)の語学学校でも、クラス編成はこんな感じ。
文法/グラマー、
リーディング
ライティング、
コミュニケーション(リスニングとスピーキング)
もちろんレベルによって、習得する内容の難易度が変わってきます。基本的に教科書を使いますが、それだけでは足りないので自分で補助教材を作ることも大事な仕事の一部です。
ここで本題に入りますね…。
日本人が英語ネイティブの国で英語を教えられるの?
と思う方もいらっしゃると思います。そりゃそうですよね笑。
同僚(直接知っている人&この分野で有名な人)には、ノンネイティブの方がたくさんいらっしゃいます。
それは、英語がアメリカやイギリスなど国に限られて使われる言語ではなく、(今のところ)世界中で共通して使われる言語だからです。
英語は誰のもの?という議論がこの分野でよく交わされますが、「ネイティブスピーカーだけではなくこの言語を使う人みんなのもの」というWorld Englishesという考えが一般的です。
世界総人口7.5億人のうち英語を何らかの形で話す人が1.5億人、その中で英語を母語/第一言語として話す人は360万人しかいません。
(これは学習の際の重要なポイントなので、これからちょくちょく出て来ると思います。)
また、語学教師として教えるためには、単にその言語を話せるたけではなく、言語の構造などの知識はもちろん、勉強の仕方(習得方法)や教え方そのもの(教授法)の知識も必要です。
ネイティブだからというだけで、勉強の仕方や教え方を知っているというわけではないですもんね。
実際、
私は日本語が母語ですが、日本語は教えられません汗。
夫は英語が母語(そしてライター&文学の先生)ですが、文法のことは私のほうが圧倒的に詳しいです笑。
それでも同僚は英語ネイティブの方が大半ですが、
こういう数々の理由があって
アメリカの第一線で教えていられます。
今ではこうやって英語で英語を教えられるようになりましたが、
私は
バイリンガルとして育ったわけでもありません。
小さい頃から英語を学んだわけでもありません。
中学生一年生の英語の授業から始めました。
大学で英語を専攻したわけでもありません。
が、
この投稿を読んでいただいている方と同じように
英語で人と話したくて
英語で仕事ができるようになればいいなと思って
時には挫折を味わいながら
少しずつ学んできました。
英語ができるようになりたいと頑張っている方の気持ち
痛いほど分かります…!
学習者さんのそんな気持ちを考えながら
日々教えているのでした。
語学学習に関する質問、コメントなどありましたら
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