久しぶりに弟が通っていた病院に出してもらった診察カルテを見た。

県外に転勤になった弟は、転勤先で陰湿な態度を取られ半年後にうつ病になり、休職して私のアパートで一緒に暮らしていた。


2013年の2月8日に私が通院していた心療内科に連れて行った。

亡くなったのは、2013年の6月2日なのでカルテは7枚だけ。

それでも薬が合うかをみるために週に一回通院していたので、19回分の診察内容が書いている。

開示を請求したのは亡くなって1ヶ月後ぐらいだったと思うけれど、私の場合は請求して良かったと思っている。

その時の、弟の気持ちや体調がわかるので。

今さらわかっても遅いけれど読んでいたら、一緒に住んでたのに気が付かなかった事が多かったと改めて思う。


例えば

「13/04/23

ここ3~4日、急に倦怠感、だるさがでてきた。

特に思い当たる節はないとのことだが、仕事にもどる不安があるようにも思うと言う。

リワークをすすめると、そんな気分になれないですね、とうつむきながらいう。

ラミクタールを増量することに。経過を。

肝機能検査も検討」


と書いてある。


「そんな気分になれないですね、とうつむきながらいう」という文章でその時の弟の様子が思い出される。

キツそうな様子が。


一回の診察時間が短いので内容は濃くないけれど読むだけで身近に感じられる。


最後は、


13/06/04

「○○警察署 ○○さんより電話問い合わせ。

6/2に自宅で縊死しているのを発見。病状、経過、投薬情報を伝えた」


自宅ではないけど、119に電話して駆けつけた救急隊員の方も私に「奥さん」って言ったので夫婦だと思ったのだろう。

死体検案書の手段及び状況の所には、

「自宅で首をつっている状態を姉が発見し119番通報した」

ときちんと書いている。


心療内科に通っていて、自死で亡くなった方も多いと思うけれどこんな風にカルテの開示も出来るという事(条件あり)、知らなかったわからなかった本人の本当の気持ちがわかるかもしれないと言うこともあります。


あー、これを読むと暫くは弟の写真やら携帯やらを見てしまって色んな事を思い出してしまう。

でもたまには向き合っても良いかな。



映画が昔から好きです。


ほぼ洋画しか観ませんが、2020年の12月から映画館に行くようになりました。

家でDVD鑑賞は犬が居るので気が散ってみれないのと、大きなスクリーンで暗い中1人でゆっくりしたいため。


2021~2023年は19本、

2024年、今年は既に11本観ている。

いつも行く映画館が全国公開される全てを上映してるわけではないので、もっと都会に住んでいたらと悔やまれることもあり。


さて今日観た「ハロルド・フライまさかの旅立ち」は自死遺族の方に観て欲しい作品でした。

イギリス映画で、定年退職するまで働いていた職場で、

同僚だった女性が病のため余命わずかだという手紙が届いた事で、老人は彼女に会いに行こうと800キロを歩いて向かうことになった。


ただそれだけのストーリーならみなかったが、レビューを読んでたら「25年前に自死した息子」の存在がキーポイントだと知り観に行く事にした。

所々で生前の息子さんの様子が出てきて、そして息子さんが自死してからの老人の感情も描き出されている。

自死遺族じゃない人が観たら、800キロも歩いたなんて凄い!人生途中で諦めないこと!と思うかもしれないけど、わたしは自死遺族なので老人の「息子に会いたい」と泣きながら言う場面や何十年経っても思い出されるあの日の出来事に自分の気持ちを照らし合わせてしまった。

素晴らしいイギリスの風景や人々の優しさは、日本では体験出来ないだろうし本当に奥深い映画でした。

やるせない毎日が続いています

どうしょうもない人間が多すぎ

良い人は早くに亡くなっていくのは、

やはりこの世が修行の場だからなのか?


https://heart-net.nhk.or.jp/mukiau/message2/

メッセージ、読み出したら止まりません

苦しい人沢山いるんですね…