初投稿です。慣れないことも多く見づらかったらすみません。

今回は曲解説のお試しに『こどものバイエル 44番』をお送りしたいと思います。

 

こどものバイエル 44番

 

 

 

昔ピアノを習っていた方の殆どは通った道。

赤いバイエルがようやく終わって一冊仕上げた感動もつかの間、先生から渡された黄色い楽譜。

まだわくわく感ももちつつ開いた初めの曲でしたね。

この曲は子供は簡単なのであっという間に終わるのですが、その後続くバイエル地獄におののいた方も多くいらっしゃったのでは(笑)

 

 

さて、そんな簡単なこの曲ですが、じつはこれ結構重要な曲だと思うんです。

生徒さんも、伴奏の方も頑張ってほしい…大事なことがいくつも詰め込まれています。

 

 

STEP.1こどもの手の形と指の訓練

 

 

これは分かりやすいところ。

ドレミファソファミレドで終わる簡単な動きですが、色々な長さの音符があります。

長い音符だからといって楽勝~と油断せず指先から鍵盤に気持ちを込める練習のつもりで、打鍵を極めましょう。

基本的な話になりますが、打鍵はピアノの音の命です。色々な打鍵があります。叩く、押す、弾(はじ)く、さらう…

ただ鍵盤を叩けばいいわけではありません。そのうち別に記事にしますが、良い手や手首、よい構え、よい姿勢、何より耳で自分の音をよく聞きどのようにすれば良い音が出るか考えて弾かなければいつまでたっても良い演奏はできません。自分の手や体を極めることが重要になってきます。

この先色々な曲を弾くにあたって、その時その場面、その場所で良い音を出すのは一生の課題となるなので、この長い音符はそのとっかかりには実に良い機会だと思います。

早い八分音符のところは指を強くする練習(こちらも後日記事にします。)も良いですが、おすすめはスタッカート練習です。

手をがっちりとさせて強めの打鍵でゆっくり目で八部音符のところだけ取り出して練習というかトレーニングを積んで手を強くしていきましょう。あー、動画出せたらスタッカートの手の形とか出せるんだけどなぁ…スタッカートにも色々ありまして。

一つご注意を!強いスタッカート練習は手にかなり負担がかかります。小さなお子様など特に‼無理をすると腱鞘炎になってしまうので、そして腱鞘炎を繰り返すと癖になってしまい手を壊す原因になってしまうので、その塩梅は重々気を付けて練習してください。疲れたら少しその場で休みましょう。3分も経てば疲れは少し落ち着くので、そうしたら八分音符の箇所だけ普通に弾いてみて下さい。少し弾きやすくなっていると思います。ただこれは一時的なものなのでこういったトレーニングを繰り返すことで強い手が出来上がっていきます。ゆっくり時間をかけて色々なトレーニングを積んで手を強くしていきましょう。

 

 

STEP.1伴奏はハーモニーの移ろいを感じて

 

さて次に大事なのは伴奏です。この伴奏後々の生徒の感性に繋がっていくものもあると思うんです。

曲には和声(コード)の進行があります。曲とは一見自由にメロディーが移ろうようにみえて実は和音の骨組みがあるんです。合唱の伴奏なんかはこの和音の骨組み(以後和声と書きます。)をちょっとリズミカルにしたり飾りをつけて華やかにしたりしているのです。この自然な進行の和声とそこに合うメロディーを乗せないとなかなかへんてこな音楽ができ上ってしまいます。とはいえ音楽聞いて「ん!?」と思わせる部分はあえてこの和声の進行を上手く外して違和感がないように組み込んでいることもあります。

 

とりあえず和声やその進行は詳しくは音楽の道を志す人はいずれ習うものですが、まずは感覚で何となく感じるもので良いと思います。

話を戻すとこの44番、基本的な和声進行がめっちゃくちゃ盛り込まれているのです。

中にはググっと感じさせてくれる和声進行もこの曲には入っています。なのでまず伴奏者自身がこの点を感じて生徒さんに伝わるように弾いて欲しいな、と思うのです。ただ、所詮は一瞬の和声進行、面白みのないこの曲において、伝わらないことの方が多いです(笑)

 

 

 

 

 

と、このような形でその曲の根本の部分のみ解説をしていきたいと思います。

あとは個人個人の弾きたいものや、先生が伝えたいこともあると思いますし、それを邪魔してしまうのが一番良くないと思うので。

場合によっては間違っていることもあるかもしれません。

共感できる部分のみ参考にしていただけたら幸いです。

 

皆様に素敵な音楽生活が訪れますように・・・