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A PLACE

気にもとめなかったことがこの世界にはたくさん。
そのわずかでも拾うことができれば。

「小倉北特別支援学校」というのが通勤途上のバス停の名前として存在する。
久し振りにこの路線に乗るようになってからずっと気になっていた。
はたして何の学校だ? 前はなかったよな?

答はこのページ

わたしはテッキリ就職支援とか社会復帰支援とかだと思い込んでいた。
養護学校だったのね。

これは言葉遊びで失敗した例だと言える。
たぶん「養護」が NG ワードになってなにか違う言葉を当てはめたかったんだろうが、
「特別支援」という置き換えが失敗だ。

まず、支援というのは普通何を支援するのかを付記すべき他動詞的な役割を持つ。
何を支援するのかわからない学校って何をしに行くのだろう。

もう一つ難点がある。
「特別」というのは「通常の範囲外」のことである。
この例だと「特別」に「支援」する学校である。
確かに「支援」という言葉は守備範囲が広い。
でも「特別」を入れたところで、ここでも何を? だ。余計にワケワカラン。
何の支援かわからないのに通常範囲もあったもんでない。
でも名前に入れないといけないほど「特別」なのである。

ここに隠された問題は、目的語を明きらかにしたくない意図である。
隠されているのは「障碍者」である。

「特別」に(障碍者)を「支援」する、と文章にすると、
非常におこがましい印象になるのはわかるだろうか。
(普通に)「障碍者」を「支援」すればいいだけの話である。

これがよくない差別の典型だ。
この例は、隠すことで余計に詮索を呼び込む例として、失敗だと言える。
実際わたしが余計な詮索をしてしまったではないか。
ん? それとも隠された意図を読め、この KY てか?

この名前、こうして分析してしまうと情が感じられないので、毎朝憂鬱になりそうだ。
知らないままのがよかったかも。電車通勤に変えるかな。