もう2月。
今は『モナリザの左目』という作品に取り組んでいます。
この脚本は、登場するキャストは7人の芝居で、その中で女性は1人しか出てきません。
いろいろな意味で、難しい役割です。
前に、芝居友達と、現実の自分が実際にしんどい時には、芝居でそういう役は出来ないものだよね、という話をした事がありました。
だけど、たとえ現実がそこそこ幸せだとしても、やはりそういう役はつらくなるものです。
だけど、よーく考えてみたら、私が今までもらった役で、誰もが思い描くわかりやすい幸せを掴むような役は一つもなかった事に気づいた…(笑)
それぞれの役が、どこか不遇で、どこか屈折していて、どこか悲しげで…。
今回の役も、どちらかといえば…。
私はいつも、演劇をやるにあたって、神様が私に与えてくれたミッションは、“女の哀しみを表現すること” なんだと思うことにしています。
それは、表面的な悲しみではなく、どちらかといえば、見えない部分に抱えている哀しみ。
たとえどんなに悲しくても、日々の生活は待っていてくれない。
生きていかなければならない。
家族を支えなければならなかったり、働かなければならなかったりする。
女というものは、そうやって日々を生きています。
そして、同じようにそうして現実を生きてきて、今、こうして、ここにいる自分。
今の自分にしか表現出来ない哀しみがあると信じて、今回の役に向き合っています。
ぜひ、多くの方に見ていただきたい作品です。
公演詳細は下記をご覧ください↓
http://www.ictnet.ne.jp/~arts/info_shusai.html#monalisa
