yoshimi&Langeroprodのブログ

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岩手県盛岡市。
演劇と映画が好きです。

日々思うことや、
観劇した作品について綴るためのブログです。

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もう2月。

今は『モナリザの左目』という作品に取り組んでいます。


この脚本は、登場するキャストは7人の芝居で、その中で女性は1人しか出てきません。

いろいろな意味で、難しい役割です。




前に、芝居友達と、現実の自分が実際にしんどい時には、芝居でそういう役は出来ないものだよね、という話をした事がありました。


だけど、たとえ現実がそこそこ幸せだとしても、やはりそういう役はつらくなるものです。



だけど、よーく考えてみたら、私が今までもらった役で、誰もが思い描くわかりやすい幸せを掴むような役は一つもなかった事に気づいた…(笑)



それぞれの役が、どこか不遇で、どこか屈折していて、どこか悲しげで…。



今回の役も、どちらかといえば…。





私はいつも、演劇をやるにあたって、神様が私に与えてくれたミッションは、“女の哀しみを表現すること” なんだと思うことにしています。



それは、表面的な悲しみではなく、どちらかといえば、見えない部分に抱えている哀しみ。



たとえどんなに悲しくても、日々の生活は待っていてくれない。



生きていかなければならない。



家族を支えなければならなかったり、働かなければならなかったりする。



女というものは、そうやって日々を生きています。



そして、同じようにそうして現実を生きてきて、今、こうして、ここにいる自分。



今の自分にしか表現出来ない哀しみがあると信じて、今回の役に向き合っています。



ぜひ、多くの方に見ていただきたい作品です。


公演詳細は下記をご覧ください↓


http://www.ictnet.ne.jp/~arts/info_shusai.html#monalisa






今日は今年最後の芝居の稽古でした。

今年は芝居にも例年より多く出演しました。


そして、個人的にも色々と思うところがあり、節目になる一年だったと思います。


芝居でも私生活でも、一言で表現するとするなら、いろんな意味で「向き合う」ということがテーマだったように感じます。


今まで長い間避けてきた事に「向き合う」こと。


自分自身の気持ちに「向き合う」こと。


出来ることなら認めたくないような自分のダメな部分に「向き合う」こと。


そして、その過程で、たくさんの感情に出会った一年でした。


喜び、絶望、寂しさ、羨望、ときめき、嫉妬、後悔、楽しさ、不安…んーそれ以外の言葉が浮かばない、いろんな気持ち…。


どんな感情も、感じられることは素晴らしいと信じたい。そんな気持ちで過ごした一年でした。



「向き合う」ということは、「受け入れる」ことの始まりで、「受け入れる」ということは「許す」ことの始まりだと、私は思います。


自分にとって到底受け入れられないと思うような出来事や事実、認めたくない自分自身の弱さや愚かさ、そういう様々なことに向き合って、受け入れて、許すことが出来た時、人は成長するのだと思うのです。



そして、その時、ほんの少しだけ重荷から解放されて、心も救われるのかも知れません。



今年は20代の頃から抱え続けていた重荷を幾つかおろせた気がします。


長い間、自分ではおろせない荷だと思っていたものは、もしかしたら、おろしたくない荷だったのかも知れない、いまになってみると、そんな考えもよぎります。


ある時までの純粋な思考が、気付いたら執着になっていた、そんな感じなのかも知れません。


この際だから、今までに抱えすぎてしまったものは、全部、今年に置いて行こうと思います。


もちろん、置いて行きたくないものもたくさんあるけれど、そういうものとは、また新たな気持ちで、2014年に出会い直そうと思います。


都合よすぎる考えかな? (笑)


自分に起こる全ての出来事や出会いが、偶然ではなく必然なのだとするなら、(自分にとって良くも悪くも)必要なことは、どんな形であれ必ず起こるし、出会うのだから。



悪あがきはせずに、そういう様々なことのありのままを受け止めて、その上で最善を尽くす、2014年は、そんな一年にしたいものです。



今年一年、本当にありがとうございました。

そして来年、また新しく出会いましょう。


みなさん、よいお年を。











土曜夜麻痺『親父曰く、ヒーローと正義の味方は違うそうだ。』の公演が終了しました。

今年もとても幸せで有意義な時間を過ごしました。去年よりも、座組でのお母さん度が増した気がします(笑)
毎回衣装がエプロンだからかな?

子供達は(かなりみんな大きいけど…)去年にも増してスクスクと育っています。


小屋入りしてからは、毎日、スパムとコンビーフが提供される為、それをどうやって料理しようか…ということばかり考えていました(笑)

千秋楽には、秘密結社あずさ首領のTさんが、飲み会のシーンのおつまみに、私の料理を採用してくださり、見事、お惣菜初舞台。
密かにうれしい出来事でした。


『土曜夜麻痺』という名前の由来は、みなさんご存知(かは解らないけれど…) saturday night palsy という言葉なのだそうです。
腕枕して眠った時に、恋人の頭の重みで腕が痺れちゃうこと、なんだって。


素敵なネーミングですよね。


その痺れている時間は本当に幸せで、その時間を思い出して幸せをかみしめたり、そしてまた、同じような時間を過ごせる事を願ったりする。


そしてきっと、それと同時に、人生にはそんな幸せな痺れを味わえない夜のほうがたくさんあって、そんな夜はとても長くて孤独に感じる、ということを知るのだと思うのです。


私は『土曜夜麻痺』はそういう劇団だと思うのです。

出演している側は作品を作っている時間、お客様は観劇している時間。
その時間の出来事の幸せさや楽しさ、または、心に引っかかる事やうまく理解出来ないこと…、そういう事を思い出して、また味わいたくなる、もう一度考えてみたくなる。

そういう気持ちにさせてくれる不思議で、素敵な劇団です。

次回公演は、来年の予定だそうです。
今回、観に来てくださった皆様は、ぜひ次回も、幸せな痺れを味わいにいらしてください。

そして、演劇関係の皆様は、オファーがあったらぜひ出演して下さい(笑)
素敵に痺れさせてくれると思いますよ。


今回出会ってくれたみんなに、感謝。