西の空には
凜と静かに、けれどその光は力強く
真っ暗な空に輝く月。
東の空には
山の向こうから朝日が昇り始め
うっすらと明るい空。
夜と朝がまじる
この空を見ることが出来るんだから、
こんな時間に仕事が終わるのも悪くないね。
吐いた息は白く、月を見上げていたのは少しなのに
寒さで手が冷たくなる。
月があまりに綺麗で、
君と月を一緒に見た事を思い出したよ。
あの時もこんな風にとても寒い夜だったね。
私の凍えた手に
君がそっと触れて、
自然に手を繋いだね。
繋いだ手から伝わる 君のぬくもりが
とてもあたたかくて幸せだった。
ねぇ、あの時、
思わず私の口から出てしまいそうだった私の気持ちを
君はちゃんと分かってくれていたのかな?
あの時、
「今度ちゃんと言うから。」って笑ってはぐらかした
君は、どんな想いだったの?
もう、二度と逢えなくなることが分かっていたのなら
怖がらずに自分の気持ちを伝えたのに。
月があまりに綺麗だったから
君を思い出して胸が痛む。
だけど、今の私には
月を見て「頑張ろう」って思える強さも戻ってきてる。
大丈夫だからね。
心配しないでね。
だけど、今だけは
少しだけ君を思い出していてもいいかな?