トヨエツがハマっている。「仕掛人・藤枝梅安 1&2」 | 映画と音楽のある生活

映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 見ようと思っていた作品だけにアマプラで1&2を同時に視聴できて嬉しかった。両作品ともに面白かった。

 主役のトヨエツ梅安とバディの愛之助・彦次郎が良い味を出していたと思う。梅安の世話焼き婆さんの高畑淳子も上手に老け役を演じていた。

 ストーリーは、毎度おなじみだけど、表の仕事は針医者の名医である梅安が実は凄腕の「仕掛人」で、得意の針を使って悪人を暗殺するというもの。池波正太郎の原作で、今回の映画化では「原作者生誕100年記念作品」と銘打っている。

 1&2ともに「蔓」と呼ばれる元締めから梅安と彦次郎が仕掛けを請負うが、いずれも梅安と因縁の深い相手となっている。

 1の方では、ターゲットとなった天海祐希が曲者ぶりを発揮している。梅安の愛人となる料理屋の女中である菅野美穂も、すぐに堺雅人夫人と連想してしまうのが欠点だが、色っぽい役柄だ。

 2では、梅安を妻の仇と付け狙う侍役で佐藤浩市が出てくるが梅安は正当な決闘では無く、あくまでも仕掛として仕留めている。池波正太郎をリスペクトしてか、劇中の鍋料理等がとても美味しそうに描かれていた。

 個人的に藤枝梅安はTV版の緒形拳をすぐに思い出してしまうが、トヨエツ梅安も悪くないと思った。

          アマゾンプライムで視聴