1974年公開の作品だけれど、私は中学生になっており、ゴジラ映画には全く興味が無くなっていた。当作で登場する「メカゴジラ」は、その後に複数回ゴジラ作品に出ている。米国版ゴジラの「ゴジラ対コング」でも共通の悪役として登場する。
個人的には、メカゴジラって釈由美子がパイロットとして搭乗していたくらいの記憶しかない。当作が最初のメカゴジラ作品であることは、間違いなさそうだ。
メカゴジラは、ブラックホール第三惑星人が作ったロボット兵器という設定だ。
この宇宙人は、通常は人間の姿をしているが、死ぬと「宇宙猿人ゴリ」の様な類人猿の姿を現す。笑ってしまうのが、司令官の「黒沼」は葉巻とブランデーが好きらしく、いつも葉巻をくわえて出て来る。悪役らしさの小道具なんだろうけど、葉巻の好きな宇宙人なんて聞いた事が無い。
当作には、メカゴジラ以外にも正義の怪獣の「キングシーザー」も登場する。
当作の2年前に沖縄は日本に返還されたそうだが、描かれ方がまるでモスラのインファント島の様だ。モスラは、ザ・ピーナッツの歌で目覚めるが、キングシーサーは、沖縄民謡で目を覚ましメカゴジラと戦う。
当作で、一番興味深かったのは、ヒロインの金城冴子(かなぐすくさえこ)を田島令子さんが演じていることだ。彼女は、声優としても有名で「ベルバラ」のオスカルや「クイーン・エメラルダス」等を担当している。女優としても、演技派の脇役として時代劇ドラマ等にも単発だが数多く出演している。
彼女が九州~沖縄への豪華フェリーに乗ったり、沖縄のホテルに滞在したりするのは、タイアップ企画であることが透けて見えた。
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