動物パニック物は、大体がB級作品だ。でも、良く出来たB級作品こそ映画のだいご味だと思う。
クマが人間を襲うという設定は、昔「グリズリー」と言う作品を見た。これは酷い出来で、完全に「ジョーズ」を模倣しているが、はるかに及ばない。予算の関係なのか、当時の特殊技術の限界なのか、肝心のクマにリアリティが無い。今でも思い出すのが、滝で人間が襲われるのだが、出て来るのは着ぐるみの爪の生えた手の部分だけだ。後は襲われたであろう人間の叫び声と、血に染まった(絵具だと露骨にわかる)滝の流れで表現している。
当作は、近年のCG技術の進歩のおかげか、クマの姿に違和感は無い。ストーリーは、麻薬の運び屋が落としてしまったコカインをクマが食べて狂暴化して人間を襲う!それだけだ。
笑わせるのは、襲われる人間達も少しづつ「おマヌケ」なことだ。麻薬を取り戻そうとするギャング、それを追う刑事、レンジャーのおばさん、そして救急隊員まで。
ただ、襲われた人間のバラバラ死体等、グロなところも露骨に出て来るので、そういう部分が苦手な人には、オススメ出来ない作品だと思った。
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